甲状腺機能亢進症

甲状腺が活発に活動し、血液中にホルモンが大量に分泌される病気です。

喉仏の下あたりにあります。

バセドウ病や甲状腺・脳の腫瘍など複数の原因が考えられます。バセドウ病が原因となるケースは、比較的若い女性に多く見られます。

心不全や骨粗しょう症になる危険性が増します。出産時のリスクも高まります。

バセドウ病は、いくつかある甲状腺機能亢進症の原因の一つです。

脈が速くなる、手が震える、急にやせてしまう、汗の量が増えるなどが主な症状です。不眠や不安感が生じることもあります。

甲状腺中毒症という病気でよく似た症状が見られます。また、不整脈や炎症性腸疾患、リンパ腫などでも似た症状が見られることがあります。

ドキドキする、手が震える、急に体重が落ちた、首が腫れた感じがする、異常に疲れやすいなどの症状があるときは受診しましょう。

甲状腺ホルモンや甲状腺刺激ホルモンの濃度、甲状腺の大きさやしこりの有無から診断します。

血液中のホルモンの量を調べる血液検査と、甲状腺の大きさ・血流・しこりの有無を調べる超音波検査が主になります。

内分泌内科や甲状腺専門病院の受診が望ましいです。

原因がバセドウ病か機能性結節か、もしくはそれ以外かによって治療法が変わります。薬物治療が主となる場合もあれば、放射線治療や手術を行う場合もあります。

まずは薬物治療を行っていきます。薬でうまく改善しない場合や副作用が見られる場合には、放射線治療や手術の実施も考えます。

規則正しい生活を心がけ、疲れやストレスがたまらないようにしましょう。禁煙も大切です。

脈をゆっくりにする薬や甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬が一般的に使用されます。それぞれに副作用があります。

バセドウ病が原因となっている場合は約2年間飲み続けます。薬を一旦やめた後も再発する可能性があるため要注意です。

放射線治療や手術など他の治療法を検討します。担当医師と相談しましょう。