うっ滞性皮膚炎

静脈の機能が落ちて血圧が上がることで、皮膚炎が起こる病気です。

下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）や深部静脈血栓症（DVT）が原因です。

立ち仕事や肥満などで脚に負担がかかりがちな方や、深部静脈血栓症（DVT）にかかったことのある方がなりやすいです。

炎症が悪化して、皮膚がえぐれてしまうことがあります。

皮膚の表面にかゆいブツブツができたり、皮膚の色や硬さが変化したりします。

足の静脈がクモの巣状に浮き出たり、下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）ができたりします。

蜂窩織炎（ほうかしきえん）や接触性皮膚炎といった、他の皮膚の病気と区別する必要があります。

痛み、むくみ、皮膚のかゆみなどの症状があれば受診してください。

皮膚科、形成外科、血管外科などの科が専門としていることが多いです。

患部の見た目、症状、病歴から診断します。

原因となる下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）の超音波検査をします。

まずは脚の圧迫治療を行うことが基本です。

皮膚の症状に対処しながら、原因となる下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）の治療を行っていきます。

弾性ストッキングなどを使用しつつ、立ちっぱなしを避けた生活を心がけましょう。皮膚を清潔に保つことも大事です。

皮膚を保護する塗り薬が主ですが、痛みが強いときは麻酔の入った薬を使います。

基本的に症状がなくなれば塗る必要はありませんが、やめるタイミングは医師の指示に従ってください。

静脈瘤の手術を検討します。