ユビーAI問診のロゴ
広域医療を支える医療機関として、質の高い医療をより早く届けたい。患者様目線の診療や、感染対策の改善を実現。のアイキャッチ画像

広域医療を支える医療機関として、質の高い医療をより早く届けたい。患者様目線の診療や、感染対策の改善を実現。

北海道

広域紋別病院

柴田 稔人 副院長

病院
100~300床
医師の業務効率化
新型コロナウイルス感染症対策
患者待ち時間削減
問診標準化

<ユビーAI問診の導入背景>

当院は北海道の北側に位置するエリアで、半径40kmという広いエリアにお住まいの方を対象に、医療提供体制を整えています。広い医療圏で遠くから足を運んでもらう以上、患者様をお待たせすることはできる限りしたくない。質を担保しながらもいかに患者様の負担を軽減し、診察までの各業務を効率化するかを検討していました。
個人的に問診サービスについて興味があり、インターネット等で調べたこともあったのですが、正直なところフリーフォームで入力するような事前問診のシステムでは紙の節約くらいしかメリットがないなと思っていました。そんな矢先に偶然ユビーAI問診の記事を見て、人に代わって具体的な問診が取れるすばらしいものなのではと感じ、非常に興味を持ちました。

<ユビーAI問診の導入目的>

遠方から来院された患者様をお待たせしたくない

当院では多いときで、1日300人以上の患者様が外来にいらっしゃいます。そうした状況では混雑は避けがたく、患者様が受付をしてから、診察終了までに平均1時間~1時間半程度の時間がかかっていました。予約のない方だと数時間病院内に滞在するということもあり、遠方からお越しいただいた患者様から、診察までに時間がかかりすぎるとお叱りをいただいたこともあります。これはなんとかしなければと思い、ユビーAI問診の導入を具体的に検討することにしました。ユビーAI問診を使うことで、人に代わって問診が取れるようになるのであれば、待ち時間の有効活用や、その結果として少しでもお待たせする時間を短縮できればという期待がありました。

問診業務の負担軽減

さらに、問診業務の負担軽減ももうひとつの狙いです。当院では、事前問診を総合受付で行っていましたが、やはり看護師と受付スタッフでは知識のレベルに差があり、問診内容の平準化には課題がありました。また、高齢者の多い地域ということもあり、ご自身では問診票の記載ができない方もいらっしゃいました。こうした場合では受付のスタッフが聞き取りを行って問診票を作成するのですが、残念ながら診察室で聞いた内容が問診内容と違っているというケースも発生していました。
また、医師の負担という点でも、基本的に情報量の少ない問診票をもとに診察を行うのは時間もかかりますし、問診票の転記と診察内容をすべて電子カルテに記録するには、かなり時間がかかります。
AI問診の活用により、診察室に入った時点で既に一定の情報が聞けている状態が作れるのであれば、そのメリットは大きいと考えます。診察時間自体の短縮に加え、具体的な問診内容をもとに診察を行うことで、短時間で質の高い診察を行うことができれば、待ち時間の削減と問診業務の軽減、双方にとって良い効果があると考え、ユビーAI問診の導入を決めました。

<ユビーAI問診の導入効果>

患者様目線の診察を実現

AI問診ユビーの導入以降、医師側の問診に関する業務は非常に軽減されたという印象があります。当初は診察時間の短縮を期待していましたが、内科等の医師からは診察の質を上げられたという予想外の声も上がっています。診察室に患者様がいらした時点で、基本的な症状に関する回答は既に手元にあるため、さらに詳しく聞く時間ができたというのがその理由です。また、入力業務についても出てきた結果をコピーして貼り付けるだけなので、自分でタイピングする手間がなくなり、精神的にも時間的にも楽になりました。診察室でパソコンの画面に向かっている時間が減ったように感じています。結果的に、これまでカルテの転記に割いていた時間を患者様と向き合う時間に充てられるのはとても嬉しく思います。
患者さんの待ち時間に関しては、これからデータを取得するところですが、診察時間については1人あたり2-3分の短縮にはなっているのではないでしょうか。小さな変化かもしれませんが、こうした積み重ねを続けていくことで、待ち時間についても改善が期待できそうだと感じています。

新型コロナ禍における医療体制の構築

長引く新型コロナ禍において、来院前問診の仕組みを導入することができたのはAI問診ユビーの大きな成果です。現在、当院では発熱外来を設置しているのですが、発熱患者様については約半数弱の方が来院前問診を利用してくださっています。来院前問診を済ませていただいた患者様は、診察直前までご自身の車でお待ちいただけますし、待合室での職員とのやりとりもほとんど必要ありません。待合室の密な環境を避けられることや、発熱患者様と職員との接触機会も減らすことができています。
来院前問診の実施はAI問診ユビーの導入前には予想もしていませんでしたが、予想以上にうまく活用できたポイントです。

<病院として目指している未来>

半径40kmという広域医療圏での、救急医療体制の強化を目指して

当院では、救急患者様の受け入れも行っています。40km先から搬送される患者様にすばやく、適切な医療を提供するために、救急隊との連携にもAI問診ユビーを活用することを決めました。搬送中に患者様の状態を救急隊員がスマートフォンを使って入力することで、精度が高い問診内容をいち早く病院側に届けることができます。場合によっては搬送に30分以上かかるエリアから患者様がいらっしゃることもあるので、救急車到着前にどこまで準備ができるかは重要だと考えています。だからこそ、AI問診による具体的な問診内容に基づいて、適切かつスピーディな準備をして患者様をお迎えるすることができるのは素晴らしいことだと思います。救急隊への導入はまだ始まったばかりですが、広い医療圏で救急を含めた医療を提供する病院として、より地域の方々へ貢献できる医療体制構築を目指していきたいと思います。

お役立ち資料

資料ダウンロード病院経営の成功事例集
資料ダウンロード