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過去の診療資料や医師ごとのカルテ情報量の統一化のため導入。 情報統一化に加え、初診診療時間の短縮にも手応え

岡山県

倉敷中央病院

大家 理伸 循環器内科 医長

病院
500床以上
医師の業務効率化
患者待ち時間削減
問診充実化

〈ユビーAI問診の導入背景〉

過去の診療資料内容やカルテの情報量にばらつきがあり、統一化が必要だった

病院全体ではなく、まずは循環器内科で導入しました。循環器内科の特徴として、患者さんがどういう薬を内服されているかということや過去の状況について、開業医さんとも連携して診察資料をまとめているんです。しかし、そのあたりの確認が医師によってばらつきがあり、内容を統一したいと考えていました。また、医師によってカルテに記載する診療情報量にも違いがあり、そこも統一化が必要だと感じていました。
そのタイミングでユビーAI問診の存在を知り、私から科の主任部長に「過去の診療資料やカルテに記載する診療情報の統一化に使えるのでは」と提案したところ、科として導入することになったんです。いきなり科の全医師が使うのではなく、最初は特定の医師だけが使ってみて、だんだんと使う人を増やしていくというやり方をとったので、特に反対意見もなくスムーズに導入が進みました。

〈ユビーAI問診の導入目的〉

診療資料・カルテ情報の統一化と、初診患者の診療時間短縮が目的

一番の目的は、前述した過去の診療資料やカルテに記載する診療情報の統一化です。医師によって診療資料やカルテの診療情報量に差があると、患者さんの現在の状態や問題点を見逃すリスクにつながる可能性があります。たくさんの情報があれば「この可能性もある」と鑑別疾患を挙げていくことができますが、情報が少ないとそれが十分でなく、見逃しが発生する可能性があります。そうしたことを防ぐために統一化が必要でした。
もうひとつの目的は、初診患者さんの診療時間短縮です。導入前は、まず看護師が通常の問診表と循環器内科専用の問診表を記入し、医師が患者さんを診察しながら問診表の情報をカルテに記載していくというフローだったため、どうしても時間がかかっていました。初診患者さんの診察には最低でも15~20分必要で、そうなるとどんどん時間が押してしまっていたんです。
外来は基本的に9~17時なのですが、医師によっては外来が終わるのが19時や20時になることもありました。患者さんをお待たせしてしまうことはもちろん、残業時間という面でも課題となっていたため、その解決もユビーAI問診導入の目的でした。

〈ユビーAI問診の導入効果〉

初診診療時間は1件につき5分程度、以前の2~3割は短縮できている

初診患者さんの診療時間短縮については効果が出始めています。私をはじめ、使用している医師は初診診療時間が2~3割、時間にして最低でも5分は減っている実感があります。
問診内容や薬の情報をそのままカルテに取り込めるため、まず記入の時間が減りました。それから、患者さんに確認してその返答を待つというオープンクエスチョンの時間も短縮されました。すでにカルテに情報が入っているので、それを見ながら「こうこう、こういう状況なんですね」とクローズドクエスチョンにすぐに入れます。
まだユビーAI問診を使用できている患者さんが少ないため、科全体で診療時間を減らせているわけではないですが、このまま利用を拡大していけば全体で時間短縮できると期待しています。
それから細かい点ですが、以前はカルテ記載しながら診察していたのでどうしても患者さんに体を向ける時間が少なかったんです。しかし、導入後はカルテにすでに情報が入っているため、患者さんと向き合って話す時間が増えました。患者さんの満足度にもつながりますし、これも良かった点だと思います。

薬の情報を取り込んで文字化できることで、情報の統一化に一歩近づいた

過去の診療資料やカルテに記載する診療情報の統一化については、まだ実際に確認したわけではないのではっきりとした効果は実証できないのですが、私自身が使用している感覚としては統一化にかなり役立つと思います。
そもそも情報の統一化の中でも、薬の状況確認について医師によって差があることが大きな問題でした。こまめに患者さんに確認して記入している医師もいれば、確認してもカルテに記載できていない医師もいたんです。ユビーAI問診は薬の情報を取り込むことができ、それを文字化してカルテに入れられるので、薬の情報について一番直近のデータが分かります。そうすれば、例えば何か緊急で患者さんが来られた時にも、今どんな薬を飲まれているかが分かり迅速に対応ができます。こうした部分から、少しずつですが情報の統一化に向けて活用できているという状況です。

陰性症状のデータがあることで長期的な診療録としての価値が上がる

導入効果とは少し違うのですが、使ってみて良かった点として陰性症状の情報があります。紙の問診表だと、「何々がなかった」ということは書かない場合が多いんです。しかし陰性症状のデータがあると病名の推測にも役立ちますし、何より「そこをちゃんと診て、除外した」ということが分かります。これがあるとないとでは、カルテの充実度も長期的な診療録としての価値も変わってきます。

〈今後、ユビーAI問診に期待すること〉

薬に関して用法・用量の情報まで取り込めるようにしてほしい

薬の情報に関して、用法・用量といった情報まで取り込める技術があれば、さらに役立つと思います。それから薬に関しては、スキャンはかなり使うのですが、薬効の項目はあまり使っていません。循環器内科の場合、薬はほぼ分かるので、本当に知らない薬を飲まれているケースでない限りは使わないです。
同じく使わないものでは、参考病名や鑑別疾患の項目があります。並んでいる病名が多すぎて、「今回とは関係ないな」と思うものもけっこう入っているように感じるので、あまり見ないですね。他の病院や科であれば使われることもあるとは思うのですが、使用する優先度によって整理やカスタマイズができると、より良いのではないでしょうか。

循環器内科ならリスク因子の項目を増やすなど、専門科ごとのニーズ対応を

現在のユビーAI問診は、開業医さんでも一般の病院でも当科のような専門科でも使えるスタンダードなソフトです。一般内科的な問診になっているので、総合内科の診察には非常に良いと思うのですが、専門科ごとのバージョンやカスタマイズがあれば、さらにニーズが広がるのではないでしょうか。
例えば循環器内科ですと、検査前確率が上がる問診がもっと充実して精度があれば、さらに使いやすいと思います。すでに飲酒・喫煙・アレルギーなどの項目はありますが、それに加えて家族歴や既往歴について、もっと細かいところまで確認できると非常にありがたいです。

〈倉敷中央病院様の今後の取り組み〉

再診患者様への利用拡大や他の科での導入も検討中

ユビーAI問診に関しては、今はまだ初診患者さんに少しずつ使用いただいている状況ですが、今後は機能開発もされ次第、再診患者さんにも広げていきたいと考えています。再診の場合は、診療時間の短縮よりも、患者満足度向上に効果があるのではないかと期待しています。カルテ記載の時間が減った分、患者さんにいろんなお話を聞いたり、入力いただいた内容の中でどれかに注目して詳しく伺ったりということができますので、それが患者満足度向上につながれば、と考えています。
また、我々循環器内科での導入を見て、他の科でも導入検討が進んでおり、近々消化器内科で導入を開始する予定です。ユビーAI問診をはじめ、今後も先進的な医療機器・技術の導入を進め、皆様に安全で質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。

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