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来院前問診と診療コーディネーター室の体制が新たな医療スタイルになると期待

福岡県

社会医療法人財団池友会 福岡和白病院

中島淳博 心臓・脳・血管センター長  診療コーディネーター室長

病院
300~500床
看護師の業務効率化
問診効率化
患者待ち時間削減
問診充実化

ユビーAI問診導入の背景と課題

患者さんの待ち時間を短縮したい

最初にユビーAI問診の話を伺ったとき、非常に良いツールだと思いました。とくに当院では、以下の部分に課題を感じていたので、ユビーAI問診の導入を決めました。
ひとつは患者さんの待ち時間です。これまでの問診は、まず患者さんに紙の問診票に記入いただき、それをもとに看護師が電子カルテに入力し診察室に持参するという二度手間の流れになっていました。入力時間はスキルによって差はありますが、およそ20~30分。問診票の内容が不明瞭だと、看護師が患者さんに聞き取りに行く時間が加わり、どうしても待ち時間は長くなる傾向にありました。患者さんにはご迷惑をおかけしていたと思います。そこで、ユビーAI問診を導入すれば、少しでも患者さんの待ち時間を短縮できるのではないかと期待しました。

病名辞書に期待

もうひとつは診察の均一化です。外来の患者さんに対し、医師は最初の診察で鑑別診断を行っていくわけですが、そのときリストアップできる疾患は医師の経験やスキルによって数も種類も異なります。もちろん、数多く挙げられれば良いということではありません。大事なのは、見逃しや抜けがないこと。ユビーAI問診はAIで進化していくツールですから、関連した症状をもとに表示される病名辞書に期待できるのではないかと思いました。さらに、医師のスキル向上に役立つかもしれないと考えました。

ユビーAI問診の導入効果

患者さんの待ち時間を20分前後削減

問診票の紙はなくなり、患者さんから看護師の手元にタブレットが手渡された段階でユビーAI問診に入力された状態ですから、看護師の作業は5分程度の確認だけで済むようになりました。これにより、患者さんの待ち時間は20分削減。当初の狙い通り、ユビーAI問診は期待に応えてくれました。さらに、看護師の仕事量削減にも貢献しています。

病名辞書は使い方次第でステップアップできる

鑑別診断で悩んだときは、ユビーAI問診の病名辞書は参考になります。ただし、使い方次第で医師の成長が二極化する可能性があると感じました。自分の思いつかない病名辞書をユビーAI問診が出したとき、もっと理解を深めようとする医師はより早いステップアップができる一方、ユビーAI問診に頼り過ぎてしまうと成長が遅れてしまうのではないかという懸念が湧きます。システムとしては非常に優秀ですから、使う側のポリシー次第なのですが、ユビーAI問診の参考情報は有効活用できると思います。

薬の入力ミスが大幅に軽減

ユビーAI問診は薬の入力箇所で薬名が表示されるので、入力間違いが軽減できます。例えば、ジェネリックの薬などは読みにくいカタカナ表記が多いため、それを間違えずに選択・入力できるのは非常に便利です。

喫煙とアルコール等の基礎情報も漏れなく問診

喫煙とアルコールが必須項目になっているのが良いと思います。これまでは基礎的な部分の喫煙とアルコールの嗜好履歴は問診の必須項目になっておらず、必要なときは診察室で医師が患者さんに伺うスタイルでした。その点、ユビーAI問診は喫煙やアルコールなどの基礎的な部分も漏れなくフォロー。問診の均質化が図れるということで医師からは評価を受けています。

これからの可能性を見出した来院前問診

忙しい患者さんのための来院前問診

実は来院前問診導入にあたり、このシステムに大きな可能性を感じた我々は、より効果的な活用方法についてよく検討しました。そこでたどり着いたのが、来院前問診からスムーズな診療につなげる新たな試みです。具体的には、Webサイトから来院前問診を行っていただき、その問診をもとに新たに設置した診療コーディネーター室の担当者が患者さんに直接ご連絡を差し上げるというもの。対象は当院を初めて受診される方、前回受診から1年以上受診のない方、かかりつけ医等からの紹介状をお持ちになり受診する方となります。
我々だけでなく、患者さんも忙しいわけですから、なるべく病院の滞在時間や診察時間を短くしてあげたい、病院に来院される前からわかりやすい医療を提供できるパーソナルサービスを開始したい、という発想がこの来院前問診運用の根底にあります。あらかじめ患者さんの症状や紹介状をヒアリングすることができますから、当院からは必要な検査の案内やスケジュール調整、事前予約、事前受付処理など、ご希望に即したさまざまな事前対応が可能になります。
その結果、来院前問診+事前案内で受診頂いた患者さんの診療後アンケート調査では、90%以上の方に来院前問診システム、受付対応や診察待ち時間について満足したとの回答をいただく事ができました。更に「安心して受診することができた」、「症状が打ち込みやすく、自分の症状を見直すことができた」、「自宅で簡単に入力することができ、受診するきっかけになった」と、とても好評でした。

ユビーAI問診がDXの入口となるコミュニケーションツールに

来院前問診の運用を始めたのは2020年の11月です。ただ、部門も立ち上げたばかりでしたから、多くの方にアクセス頂くと電話やメールの対応が追いつかず、お待たせしてしまう可能性がありました。そこでまずは告知は一切せずにスモールスタートで始めたのですが、Webサイトに掲載した翌日から毎日3名ほどのアクセスがありました。現在(2021年1月)まで120名ほどに来院前問診をご利用いただきました。そのうち実際に来院された方は90名弱、その半数が40~50代の新規患者さんでした。
告知をせずにこれだけのアクセスがあるわけですから、来院前問診に対する潜在的なニーズは高いと言えます。同時に、来院前問診を利用された方の受診受け入れ、診療までの流れが極めてスムーズになった実績を踏まえて、今後は診療コーディネーター室を拡充し、広く告知を行って、より多くの患者さんに来院前問診をご利用頂ける様に体制を整えていきたいと考えています。
病院としては新しい患者さんを獲得していくことも大事。そういう意味では今後、オンライン診療に対応する、院内情報共有を進めるなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)を取り入れつつ、休日や仕事帰りでも検査できるといった、間口の広い診療体制を考えていかなければなりません。その入口となるコミュニケーションツールとして想定しているのがユビーAI問診で、おそらくこれからの時代には欠かせないツールになると確信しています。

福岡和白病院の今後の取り組み

地域の中核病院としてデジタル・プラットフォームの構築を目指す

高度医療、チーム医療、地域医療の3つは普遍的な当院の基本方針です。学問的に高い水準の医療を提供するため、必要な施設・設備の整備・拡充に努める高度医療、患者さんの目線に立った安全・安心な医療を提供すべく、急性期医療から早期リハビリ、退院支援までニーズに沿ったチーム医療、いつでもだれでも安心して利用できる、救急医療に重点を置いた地域の中核病院として、地域の医療施設・福祉施設と密接な連携を推進していく地域医療の基本方針は継続していきます。
これからも地域医療連携に重点を置き、最高の医療を提供するために精進してまいります。そのうえで、高度医療、チーム医療、地域医療をさらに前進させるため、DXを推進し、ユビーAI問診が当院だけの窓口だけでなく、地域医療の受け入れ口ともなり得るように院内外のコミュニケーションを活発化させるデジタル・プラットフォームの構築を目指していくつもりです。今後とも当院をよろしくお願いいたします。

インタビュイー

  • 院長 富永隆治様 
  • 診療コーディネーター室長 中島淳博様
  • 診療コーディネーター室長補佐 濱口友也様
  • メディカルクラーク 係長 堀川千賀様
  • IT推進室 主任 山本明子様


社会医療法人財団池友会 福岡和白病院

〒811-0213
福岡県福岡市東区和白丘2-2-75

https://www.f-wajirohp.jp/


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