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変化し続ける病院として在るために、ユビーAI問診という新しいチャレンジ

奈良県

西奈良中央病院

武山 真也 先生

病院
100~300床
問診効率化
患者待ち時間削減

ユビーAI問診導入の背景

クラークを増やす以外の方法で医師の働き方改革を

ユビーAI問診の導入検討を開始したきっかけは「医師の働き方改革」です。メディカルクラークの数を増やしつつ医師のタスク・シフティングを行っていく方法を考えていたのですが、もっと医師の業務そのものを簡略化して患者さんと向き合う時間を増やすようにしてもらいたいという思いからプロジェクトがスタートしました。
医師からも「患者さんと寄り添いながら診療したい」という声が上がっていました。上述したクラークを増やすことも考えましたが現在、クラークは外来・病棟を合わせて20名を配置しており当院の規模と照らし合わせると、これ以上の増員はむつかしいと感じておりましたそこで業務的なフォローはこれまで通りクラークの力を借り、医師は患者さんが問診を受ける段階から様々な情報を連携する仕組みが必要だと考えていました。そんな時にユビーAI問診の話を聞き「この課題も解決できるはず!」と感じたため、導入に向けて前向きに動き始めました。

受付から診察開始までに30分以上だった待機時間

当院では患者さんに問診表を記入いただいた後に看護師が対面で問診を行い、不足している情報がある場合は赤ペンで追記するという方法を取っていました。
その問診票を診察室で医師が確認するのですが、診察を開始するまでに問診内容を確認したりカルテへ転記するため、患者さんをすぐに診察室に呼び込む事ができませんでした。
その他にも、医師によっては紙の問診票に記載されている内容をカルテに転記していない場合もあり、過去の情報を確認するためにはスキャンで取り込まれた過去の問診票を見る必要がありました。

これらの問題は問診内容を手入力ではなくコピー&ペーストで転記したり、過去の問診情報をすぐに閲覧できれば削減できる時間だなと明確に感じていましたので、ユビーAI問診の導入によりこれらの問題は解決に近づくのではないかと楽しみにしておりました。

ユビーAI問診導入に寄る効果と課題

患者さんの問診の書き方が統一され、情報量が増えた

紙の問診では患者さんが症状について自由に書いてくださっていました。それで得られる情報ももちろんあったのですが、人により書き方や情報量に差が出てしまっていました。
AI問診を導入したことで回答方法が統一され、さらに電子カルテに残る情報量についても大幅に増えたため、医師や看護師、クラーク間での情報の乖離も小さくなっています。
医師によっては必要最低限しかカルテ記載を行っていない方もおり、紙の問診票をもう一度確認する必要があることもありましたが、ユビーAI問診では「いつどのような症状で来院したのか」という点が明確に残っており、必要に応じても問診内容を簡単にカルテにコピー&ペーストができるので、ユビーAI問診の期間が長くなればなるほど、細かい点でポジティブに寄与してくれると思います。
ただ一方でユビーAI問診が解決すべき課題も残っていると感じています。現場からは「AIが作成した文章や表現がわかりにくくミスリードに繋がりかねない」という意見や、お薬手帳から薬剤情報の取り込む際に「用法容量が取り込まれないため不十分である」という意見もでています。今後はこういった現場からの意見をくみ取り、改善されていくことを期待しています。

医師の業務改善には大きく寄与、今後は看護師の負担軽減にも期待

AI問診により、ドクターが問診にかかる時間も1人あたり3-4分程度削減されています。
合計すると1日あたり30分以上の業務削減に繋がっており、要望として出ていた患者さんとのコミュニケーションも徐々にとる時間が増してきたとの声が聞かれるようになってきています。

医師については業務改善を進めていますが、看護師の業務改善については課題が残っています。当院は診察前に看護師による対面の問診を現在も全患者に実施していますが、今後さらに機能が改善されることにより、トリアージ業務の削減や事務員への業務シフトによる看護師の負担軽減に繋がると期待しています。
看護師の時間がより多く確保でき、患者ケア等の業務に充てられるようになるだけでなく、更に院内滞在時間削減にも繋がるのではないかと考えています。

世代交代による患者満足度の向上

少子高齢化の時代と言われていますが、これからはデジタルファーストな人たちが人口の多くを占めていきます。
そうなってきた時に、スマホやタブレットを使った問診というのも徐々に普通のことになってくると思います。今回のユビーAI問診の導入で、将来的に見ても満足度の向上に繋がっていくと信じています。
またユビーAI問診は高齢の患者さんにも問題なく入力していただいています。高齢者の方は自身で入力できないが大半かと思っていましたが高齢者の方でもスムーズに受け入れていただいていることについては正直驚いています。

ユビーAI問診がきっかけに病院全体のICT化

ユビーAI問診を導入しても、業務効率化に繋がらず、ICTに関する不信感・拒否感が広がることを懸念していました。
当院としてICT導入の一歩目でしたので、早くも成果が出てくれていて本当にホッとしています。
AI問診の導入に続き、来院前問診を始めとしてさらなる病院全体のICT化にも尽力していきたいと考えております。

軸はズラさず変化に強い病院経営を目指す

看護観を重要視した採用

当院では、看護師の面接時に看護感や運営方針などを互いに理解がずれないように丁寧に伝えるという点を意識しています。
4-5年前から意識して進めているのですが、入職後の看護部のフォローもあり、看護師の離職率が直近3年では15.7%から9.4%まで改善されています。
面接時に相互の理解を深めることで、長く働いてもらえるような関係性を作れればと意識してスタートしたことが徐々に成果となって表れてきたのであれば嬉しく思います。 

心の医療をもって地域住民に貢献する

当然ではありますが、理事長・院長ともに病院経営の上で本当に理念を重視しています。
地域病院としての在り方は病院それぞれの思いを持っていると思いますが、当院では「医療の質」と「患者満足度」の2点を理念含め意識しており、いかに患者さんに満足してもらえる治療を提供できるのかという点を常に考え、医療者全員が役職・職種問わず業務に励んでいます。

行政や民間と足並みを揃えた地域医療構想の実現を

奈良県は地域医療構想が積極的に進められている地域です。今後、医療構想の中で当院の立ち位置が一定示されてくると考えています。
当院が提供したい医療が合致するのか、それとも方向性を替えていく必要があるのかという点については、奈良県全体や地域住民の方々の医療ニーズが大きく影響してきます。

医療ニーズに対してどういうやり方で応えていくべきなのかという点については常に意識を向けておく必要がありますし、医療を取り巻く環境の変化は非常に早く、その中でどれだけその変化に対応できるかという点が当院問わず今後の重要な課題となってくると思います。
目指したい未来を描くだけでなく、行政や地域住民の医療ニーズに合わせて、変化に対応できる病院経営が今後求められるのではないでしょうか。

社会医療法人 松本快生会 西奈良中央病院
〒631-0022 奈良市鶴舞西町1-15
https://www.nishinarachuo.or.jp/


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