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AI問診をスマートホスピタルのアイコンに。改善され続けるAI問診で、医師の負担軽減を実現

埼玉県

医療法人社団鴻愛会 こうのす共生病院

神成 文裕 理事長

病院
100~300床
医師の業務効率化
患者待ち時間削減

〈ユビーAI問診の導入背景について〉


スマートホスピタル化を掲げ、変化し続ける病院であること


医療業界はDX化が進んでいない業界です。私はもともと大学病院で働いていたのですが、当時は病院全体での電子カルテの導入率はまだ30%程度という状況でした。そういった環境の中で、IT化が進んでいないことによる患者様への負担と、働く職員の負担が大きいことがずっと気になっていました。
こうのす共生病院に理事長として入職したタイミングで、改めてどういった病院を目指していくかを考えた時、若い世代で運営している病院だからこそ、積極的にICT化を進めていくことを目指そうと考えました。病院として「スマートホスピタル化を目指すこと」を積極的に発信し、電子カルテや、そのほかのITツールについても積極的に導入を検討しました。AI問診を知ったのはその頃だったと思います。スマートホスピタルとして変わっていく当院を発信していくにあたって、AI問診という新しいツールがアイコンになればという期待もありました。


〈ユビーAI問診の導入目的〉


職員の負担軽減や、問診の標準化、待ち時間の改善まで。外来の効率化を実現したい


当時は予約制ではなく、初診の方がいらしたらカルテ作成を事務方で対応していたのですが、患者様に紙の問診票を書いてもらった後に、外来の看護師による追加問診を実施していました。たくさん書いてくださってもやはり手書きでは読むのに時間がかかりますし、複数の主訴がある方など、問診だけで5分以上の時間がかかっていたと思います。また、看護師によって問診の取れる内容が変わってきてしまうので、そこの標準化についても課題がありました。患者様からしても、看護師にも、医師にも同じことを聞かれるのはいい気持ちはしないでしょう。さらに、当時は紙カルテであったため、医師の負担も相当なものだったと思います。当時の体制では、診療科によってはご来院からお会計終了まで、2~3時間に及ぶこともありました。いずれにしても、外来については決してベストな状態ではなかったと思います。

外来の負担軽減への期待と、スマートホスピタルのアイコンに。


スマートホスピタル化を進めるにあたり、患者様本位での医療の質を上げたいという想いがありました。医療の質を上げるには、まず実際に患者様のケアや、対面で患者様に対応する職員の負担を減らすことが必要です。負担軽減にあたり、まず外来のフローの変更を検討しました。患者様がご来院されてからお会計までの各フローを書き出してみて、フローごとに簡略化、効率化できる部分はないかを一から考えていきました。そういった中で、やはり問診~診察のフローの負担が大きいことがわかったのです。時間をかけて診察することはもちろん大事ですが、ここを短縮することで一定の負担軽減が期待できるのではないかと考えました。
患者様本位のサービスの実現に向けて、予算感とコストパフォーマンスを含めてできることを検討した際に、AI問診は外来の負担軽減を目指そうという当院の方向性と一致していたことが導入の決め手です。また、病院として新しい取り組みを行っているという、スマートホスピタル化のアイコンとしての期待もありました。

〈ユビーAI問診の導入効果〉


「変わっていく病院」の姿を職員、患者様に伝えていく


当院では、2018年にAI問診を導入しています。実は当時、電子カルテの導入準備を行っている段階でもあり、紙カルテを活用しながらの運用はうまくいかないこともありました。AI問診の医師の利用率もすぐには上がらなかったですし、タブレットに慣れない患者様のサポートを行うために、一時的に事務職の負担が増えた時期もあります。
その後、電子カルテの導入が完了し、かなり医師の利用率も上がったと感じています。製品へのフィードバックがすぐに行えるような機能が付いたことや、AI問診の内容や書き起こされた文章についても、目に見えて精度が上がったことも大きかったですね。
合わせて、患者様もタブレットに慣れてきてくださったのか、お一人で操作できる高齢患者様も増えてきました。ちょうど当院も予約制の導入や、診察時の電話呼び出し、後日会計の導入など、新しい取り組みを始めたタイミングだったこともあり、変わっていく病院としての印象を患者様に伝えられたのではないかと思います。


コロナ禍においても、増えていく新規外来患者様


今年の5月に新病院に移転したのですが、おかげさまでコロナ禍にも関わらず外来患者様の数が増えている状況です。現在外来患者様の数は昨年に比べて150%増加していますが、ありがたいことに待ち時間に関する不満やクレームは全く出ていません。また、AI問診導入前に発生していた「また同じこと聞かれている」「さっきも話したけど」といった問診に関するクレームや不満の声もほとんど出なくなりました。
AI問診以外にも様々な施策を打ったことの総合的な結果だと思いますが、現在ご来院から会計までの時間は1時間20分程度に抑えられていると思います。

事務職、看護師間でのタスクシフティング


タスクシフトはうまくいったことのひとつです。AI問診導入時は、事務職の方にとっては負担がむしろ増えるのではというネガティブな反応もありましたが、今では事務の方々が率先して問診を自分たちの仕事として認識し、前向きに取り組んでくれるようになりました。結果として、外来で問診を行っていた看護師が、看護師としての業務に専念できるようになっています。新型コロナ対策としての発熱患者様の対応や、採血室の混雑緩和などにしっかりと看護師を配置できるようになったのは大きなメリットです。
人員配置の観点でいえば、事務職のAI問診の対応が必要になった分、以前よりも必要な人員数は増えていますが、看護師の配置を減らすことができている面で、トータルとしての人件費は削減できたのではないかと感じています。

改善し続けるAI問診と、医師の負担軽減


医師についても正確な時間は測ってはいませんが、患者様おひとりあたりの診察時間や、カルテ入力に関する負担は減っているのではないでしょうか。
私自身も患者様の診察時にAI問診を活用しています。2018年の導入当初は、一部違和感のある表現もあり、AI問診によって書き起こされた文章を修正する必要もあったのですが、今では多くのケースでそのまま電子カルテに貼り付けることができています。日本語として、電子カルテに貼り付けるものとして違和感のない文章が自動的に作成されるのはやはり便利ですし、文章の質が非常に良くなったと感じています。
特に、整形外科領域においては複数の主訴が記載されているケースも少なくなく、以前は病歴として見にくいケースもあったのですが、そこが整理されて非常に見やすくなったのは印象的でした。コロナ禍においても、AI問診では様々な機能のアップデートが行われているので、今後が楽しみです。
最近では、他院の先生や、若い世代の先生が見学にいらっしゃることもありますが、やはり問診内容の自動書き起こしや、関連病名のリストアップ、診療ガイドラインの表示などは関心が高い様子ですね。

〈こうのす共生病院様の目指す姿について〉


当院は、Genkiグループという全国で4000床を擁する介護グループからスタートしている病院です。高齢化が進む中で、医療と介護の連携の重要度は増すばかりと思っていますが、個人的にはまだまだ壁がある領域だと感じています。グループとして医療と介護両方の領域を持っているからこそ、医療と介護を、よりシームレスにつなぐような仕組みを作っていきたいと考えています。
また、患者様にご満足いただくことも大事ですが、そのためには職員にとって働きがいのある、安心して働ける環境を用意することが非常に重要です。
現在当院では様々な職員向け制度の拡充を行っており、努力や成果を正当に評価するための人事評価制度の見直しや、時短制度をはじめとした多様な働き方を実現するための制度、またスキルアップ、キャリアアップを支える研修制度などを充実させています。合わせて、職員の労働環境整備においてもITを活用した情報共有・連携の仕組みを導入することで、しっかりとコミュニケーションを取れるような体制を作ってきました。
そういった面でも、スマートホスピタル化は単なるお題目ではなく、実際に職員や患者様の負担を減らすことができる施策でなければいけません。今後も現場で感じている負担や課題をともに考え、解決していく努力を続けていきたい。少子高齢化が進む中、医療業界としての課題は非常に多いと感じていますが、医療と介護をつなぐような仕組みの構築にチャレンジするとともに、今後も当院の患者様、職員双方の期待に応えられるような病院でありたいと考えています。

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