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人口減少の未来を見据えた仕組みづくりを。AI問診導入により待ち時間を減らし、患者さんとのコミュニケーションを増やす。

福岡県

社会医療法人 弘恵会 ヨコクラ病院

横倉 義典 院長

病院
100~300床
新型コロナウイルス感染症対策
地域医療連携
問診充実化

 ユビーAI問診導入のきっかけ>

●受付から診療までの待ち時間を短縮したい

当院は基本的に予約制ですが、初診の方は受付から診察するまでの待ち時間はどうしても発生してしまいます。私自身、待たされるのは好きではありませんので、待ち時間を解消する有効な手立てを探していました。

●少人数で回せる医療体制づくりへの取り組み

ご存知の通り、高齢化とともに人口減少が加速する状況が顕著化しています。高齢の患者さんが増える一方、医療を担う若手の職員採用が難しくなっていくことを考えると、将来を見据え少人数で対応できる体制づくりへの取り組みが命題になってきます。
現時点で人手不足はありませんが、人材確保が難しくなってからでは後手に回ってしまいます。ITをベースにしたソリューションを導入し、今から少人数体制の仕組みづくりに取り組む必要があると思っていました。

ユビーAI問診導入の期待>

●「待ち時間と感じない時間」をつくれる

待ち時間の短縮はツールの導入だけで解決できる問題ではありません。同時にツールを運用するスタッフのスキルや、待たせないための仕組みづくりなども欠かせないと思っています。
 そこで、導入のファーストステップとしてユビーAI問診に期待したのは、待ち時間の短縮ではなく「待ち時間の過ごし方」です。一般的に待ち時間はテレビや本、スマートフォンなどを見て過ごすことが多いかと思いますが、そのひとつにユビーAI問診が加われるのではと考えました。タブレットを渡し、ユビーAI問診に入力している間、患者さんはユビーAI問診の問いに集中しているはずですから、15分程度はあっという間に過ぎてしまうでしょう。つまり、ユビーAI問診を導入すれば、「待ち時間と感じない時間」を創出できるのではないかと考えました。

●新しいものを積極的に取り入れていきたい

当院のスタッフ向けに、医療に対する取り組み姿勢を示す手段としての役割も期待しました。2020年8月に開始したオンライン診療のように、「新しいもの、面白いものを積極的に導入し、患者さんにとってより良い医療の提供を目指している」というところを全スタッフに感じてほしいと思っており、ユビーAI問診もそのひとつです。もちろん、ユビーAI問診の機能性も評価しています。

ユビーAI問診の導入効果>

●問診精度の向上

待ち時間については、定量的な数値を算出する時間もリソースもないため、正確な数字は分かりません。しかし、前述した「待ち時間の過ごし方」については期待通りの成果が得られていると感じます。
 ユビーAI問診を導入し、もっとも効果的だと思っているのは問診精度の向上です。そもそも問診は、看護師やクラークの経験やスキルに依存する部分が大きい業務。例えば「お腹が痛い」という症状で来院された患者さんの場合、「どこが痛いですか?」まではどの看護師やクラークでも聞くことができますが、それで終わってしまうか、「どんな痛みですか?」「ずっと痛いですか?」「空腹時に痛いですか?」といった問いかけができるかでは、その後の診察が大きく変わってきます。当然、単に「お腹が痛い」だけでなく、より多くの情報があった方が診察のスピードアップや質の向上に役立ちます。
 もちろん、100%の問診を期待しているわけではありません。訴えや症状から引き出すべき情報は異なります。その点、ユビーAI問診は「お腹が痛い」からAIが推測し、ある程度まで誘導してくれます。誘導の仕方も精度はある程度できており、第一段階の情報収集としては十分な役割を果たしています。精度向上については、今後も期待しています。

●診療科の選択をユビーAI問診

患者さんの問診をもとに、看護師やクラーク、あるいは受付が適切な診療科をご案内するわけですが、患者さんの症状によっては判断に迷う場合があります。当院ではとりあえず総合診療科という手段がありますが、医師から見れば明らかに循環器科、消化器科といった場合は、すぐにその診療科を案内した方が患者さんにとってはベストな選択。そこで役に立つのが、ユビーAI問診の病名辞書から出てくる病名候補で、参照とするクラークにとっては心強いツールの様です。
 病名候補を楽しみにしている医師もいるほどですから、ユビーAI問診は当院に浸透してきています。もちろん、病名候補はあくまでも診察の参考情報です。診断自体は各医師が患者さんに向き合い、それぞれの経験をもとに行っています。

●患者さんとのコミュニケーションに注力できる

クラークの問診経験やスキルを向上させることも大事ですが、ユビーAI問診の精度を考えれば、問診はユビーAI問診と医師に任せた方がリソースを有効活用できると考えています。我々がクラークに任せたいのは、患者さんとのコミュニケーション。ご挨拶や健康状態の話はもちろん、人には言えない患者さんの悩みなどをクラークや看護師が親身に伺うことで、少しでも心のケアができればと思っています。そして看護師にはもっと専門的な業務に集中してもらいます。

●データによる保存性の向上

紙の問診票は紛失の可能性がゼロではありません。電子カルテに入力する前に問診票を紛失してしまった場合、看護師やクラーク、もしくは医師が再度問診する手間がかかります。ユビーAI問診なら、入力された問診データが患者さんの電子カルテに紐づくため、紛失する可能性はゼロ。また紙の問診票の場合、問診内容の確認は実際に問診表を手に取らなければなりませんでした。ユビーAI問診なら電子カルテがあれば、いつでもどこからでも問診内容を確認することができ、確実に問診データとして残しておけます。

●若い患者さんはユビーAI問診を積極的に活用

発熱外来、感染症外来にやってくる若い患者さんには、ユビーAI問診が大きな効果を発揮しています。スマートフォンの操作に慣れているのでタブレット操作に迷いがなく、看護師やクラークが操作方法を教える必要がありません。さらに、当院のホームページに設置したユビーAI問診の「来院前問診」機能を利用する方も結構いらっしゃいます。当院として「来院前問診」機能は事前準備ができると同時に、お待たせする心苦しさからも解放されます。若い方に限らず、「来院前問診」は積極的に利用してほしいと思っています。
また、「来院前問診」は当院関連グループの介護施設にもお願いしています。これまでは、電話での予約の際に簡単な問診を行い、来院されたときにあらためて問診・診察する流れで、問診が二度手間になっていました。それなら来院前、介護士の方にユビーAI問診の「来院前問診」をお願いした方が効率的かつ問診内容も均一にできると考えました。
「来院前問診」導入後はこちらが想定していた通り、流れが非常にスムーズになりました。もともと介護施設はデジタル化が進んでおり、スマートフォンやタブレットでの入力に慣れていたのが、この施策の大きなポイントだったかもしれません。現在は介護士の方も当院の看護師も、本来の業務に注力できる時間が増えたと感じています。

<ヨコクラ病院の今後の取り組み>

●業務の効率化に取り組んでいく

当院は福岡県の民間病院として初めてドクターカーを導入。さらに、救命率向上のための最新医療機器導入や屋上ヘリポートの設置など、地域の医療と介護・福祉を担うため、常に新たな医療に取り組んできました。
現在もこれからも当院ができることは、医療、介護、福祉、保健などの分野で地域の安全・安心に貢献すること。地域の皆様に信頼され、選ばれる医療機関となるように、これからも歩み続けたいと思っていますが、冒頭でも申し上げた通り、高齢化とともに人口減少が加速する状況では、24時間365日、地域の人の安全・安心を守ることが年々難しくなっていきます。
そういう意味では、業務の効率化は当院に限らず医療機関における最重要課題のひとつ。業務の効率化を図りながら地域の人の安全・安心を守れるのであれば、ユビーAI問診のようなツールは積極的に導入していく所存です

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