ユビーAI問診のロゴ
患者様の院内滞在時間を短縮するためにAI問診ツールを導入。問診における業務効率化と情報の標準化を実現。のアイキャッチ画像

患者様の院内滞在時間を短縮するためにAI問診ツールを導入。問診における業務効率化と情報の標準化を実現。

福岡県

社会医療法人シマダ 嶋田病院

島田 幸典 先生

病院
100~300床
問診効率化

〈ユビーAI問診の導入背景〉

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、患者様の院内滞在時間の短縮を検討

もともと、今後AI問診などのようなツールは医療現場において一般的になると考えておりました。さらに新型コロナウイルスの感染拡大が広がるなか、患者様の院内滞在時間を短縮する必要があると考え、ユビーAI問診の導入を検討しました。

ユビーAI問診の導入前は紙の問診票によって問診を行なっていたため、患者様が記載する症状の網羅性が充分ではなく、看護師から追加の質問を行う必要がありました。一方で、看護師の問診聴取内容が標準化されておらず、トリアージを行う看護師の知識量や経験により問診聴取内容が異なっていたため、看護師の業務効率化と同様に問診内容の標準化を統一し、問診の確認漏れを防止する必要性を感じていました。

以前は看護師の問診聴取内容が標準化されていなかったため、看護師にて問診を行なった上で、診察時に医師が改めて症状を追加でヒアリングするなど、患者様にとって二度手間になってしまうことがあり、実際に患者様からサービスリクエストをいただいたこともありました。

ユビーAI問診を導入することによって、ある程度の文字情報を担保した中で診察を行うことが可能になる上に、紙の問診票で運営していた際に発生していた問診情報の電子データ化のための業務を効率化することが可能になるのではないかと考えました。それにより、救急の患者様対応など優先度の高い業務に対して人的リソースの最適化が測れるのではないかと考え、本格的に導入検討をいたしました。

〈ユビーAI問診の導入目的〉

問診における業務効率化を行うことで、診察可能数の向上を目指す

正直なところ、ユビーAI問診の病名予想機能に関してはあまり期待しておりませんでしたが、電子カルテの導入を行なっている当院では、ユビーAI問診にて取得することができる主訴や現病歴などの問診情報を電子カルテに連携することができるという点で、紙の問診票から電子カルテへの転記という2度手間が発生する医師の業務を効率化できることを確信しておりました。

導入前の当院における問診から診察の流れとして、まず紙の問診票を患者様に記載いただいたのちに、必要であれば看護師が追加での問診を行い問診票へ追記しておりました。そちらの問診票を診察時に医師へ手渡し、医師が電子カルテへ問診票の内容を転記して診察を行なっておりました。診察が完了し、業務が落ち着いた後に紙の問診票をPDFにスキャンし電子カルテへ添付し情報を保存するという運用フローとなっていました。

医師が診察時に一から紙の問診票を電子カルテに転記していた業務をユビーAI問診の導入によって効率化することで、外来における診察可能数をさらに増やすことができるのではないかと期待して導入を決定いたしました。


〈ユビーAI問診の導入効果〉

導入におけるハードルは現場職員の理解

ユビーAI問診の導入を決定したのですが、導入は容易というわけではありませんでした。職員ごとのユビーAI問診の導入に対する理解度がバラバラであったため、高齢者に対するタブレット操作の説明や、発熱外来での感染防止のため患者様ご自身のスマートフォンから問診情報を入力して頂くための説明など、今まではなかった業務負担が発生したため、現場からの反発があり職員に理解を頂くために苦慮しました。

導入により実感した業務効率化と問診情報の標準化

導入には職員の理解をいただくために苦労したのですが、実際にユビーAI問診を導入したことによって、問診のデータが電子カルテにコピーアンドペーストにて転記することができるため、医師の転記作業にかかっていた2分前後の業務時間を削減することができた実感があります。さらに、紙の問診票をPDFにスキャンし電子カルテへ添付するという作業を削減することができました。

また、スマートフォンなどに慣れ親しんだ若い方であれば、タブレット操作説明の作業は不要であり業務を効率化することができております。今後、そういった説明を必要としない患者様がより増えてくれば、外来の受付に関する業務の効率化はさらに進んでいくかと考えております。

さらに、電子カルテへ記入する情報が標準化されることによって、別の医師が診察した患者様の主訴などを把握しやすくなったという効果もありました。以前の運用では医師によっては電子カルテに単語のみを記載したり、検査結果と想定される動向などのみを記載するなど、入力情報の粒度が担当者によって異なっていたのですが、問診情報が手軽に電子カルテに転記されるため入力情報の粒度が整うようになりました。さらに当初は期待していなかったAI問診からの想定病名に関しても、時折的を射た病名が提示されることがあり、今後の改善に対して期待を持っております。

問診にかかる時間を正確に測ったことがないのですが、紙の問診票を利用していた頃に比べて、患者様から取得することができる問診情報が圧倒的に増えているため、看護師が追加で質問させていただく時間を削減することができております。発熱外来では特に問診時に患者と接触する時間を短縮することができました。また、紙の問診票ではどうしても差があった文字の読みやすさを統一することができ、情報としても看護婦の知識や経験などに依存せず問診内容を標準化することができました。さらに問診一覧が文字データとして残るため、データを資産として残すことができるようになりました。


電子データであれば看護師と医師が離れた場所にいても、端末を利用することによって患者様の症状の詳細を把握することができますので、帳簿などを渡す必要がなくなります。一方で、紙であると、近くにパソコンなど電子端末がない場合でも、帳簿を渡すことによって情報の伝達をすることができます。このように、情報共有に関しては一長一短な部分があるため、電子データと紙を使い分けていきたいと思っております。


さらに当院の課題として、特に高齢の方であればタブレットでの入力に時間がかかるため、来院前にWeb上で問診を行っていただくことを推奨し、受付からトリアージまでの待ち時間を短縮していこうと考えております。

〈今後、ユビーAI問診に期待すること〉

期待するAIにおける参考病名の精度とカスタマイズ性

医師としては、ユビーAI問診には参考病名の精度をさらに高めて医師の補助診断の一助となっていただきたいと思っております。社会的に慢性的な医師不足の問題が発生しているため、AI問診の参考病名の精度が高まることによって、少ない医師で運用をしている病院でもより良い医療提供が可能になってくるかと思います。

当院では、ユビーAI問診を救急の現場や総合外来の現場で利用しておりますので、緊急性や重症度がわかりやすく伝わると、より便利なツールになってくるかと思います。看護師としては、重症の方を早く対応したいという想いがありますので、今後のユビーAI問診には本当に最適なタイミングで患者様にファーストタッチができるように、患者様の重症度や緊急度がわかりやすくなるようにしていただければと思っております。

また、当院の運用方法にも原因があるかとは思いますが、当初の導入目的であった患者様の病院での滞在時間の短縮に関してはまだまだ達成することはできておりません。そのため、他の病院での事例や当院独自のカスタマイズ方法などがあればお聞きさせていただきたいと思っております。

具体的には患者様へ入力いただくための問診項目が多いのではないかと思っております。主訴によっては簡易的な問診で済むケースもあるため、患者様の院内の滞在時間の短縮のためにも調整ができればと思っております。カスタマイズ性をさらに高めていただき、短時間でより多くの有益な情報を取得するツールになっていただきたいと考えております。

お役立ち資料

資料ダウンロード病院経営の成功事例集