肋骨骨折

公開日

最終更新日

肋骨骨折の痛みのピークはどれくらいでしょうか?

まつだ整形外科クリニック 整形外科

栗原 信吾 監修

骨折して数日でピークとなります。

解説

肋骨骨折の痛みは、怪我をしてから数日でピークとなることが多いです。痛みの程度は骨折の程度や場所によって異なり、個人差もあります。肋骨骨折の痛みがピークに達した後は徐々に痛みが軽減していきますが、完全に痛みが消失するまでには数週間から数ヶ月程度かかることがあります。

おすすめのQ&A

左脇背部の軽い痛みがあります。様子見してもよいでしょうか?

3日前から右上腹部の痛みが突然でてきました。立ち上がったり、身体を動かしたりすると痛みがでます。左脇腹や背中も少し痛くなってきています。痛い場所は指で示せるほど限られています。昨日、消化器内科でエコー検査を受けましたが、特に異常は見つかりませんでした。明日は泌尿器科の受診予定で、尿に潜血があり漢方薬を処方されています。2週間前のエコー検査でも異常はありませんでした。不安障害で精神科にも通院中です。最近、勉強で忙しくストレスが多いです。明日の泌尿器科受診まで待っても大丈夫でしょうか?

質問者のイラスト

60代 / 女性

3日前に突然始まった右上腹部の肋骨の痛みについてのご相談ですね。 いただいた情報をもとに精一杯回答させていただきます。

筋肉や骨、神経の痛みが考えられます

すでに消化器内科を受診しエコー検査を受け、異常が見つからなかった点、動作や体勢・姿勢を変えたときに痛みが悪化する点から、内臓の問題よりも、筋肉や骨、神経が原因の痛みが想定されます。 痛い場所は指で示せるほど限られているということも踏まえると、考えやすいのは以下の4つです。

肋骨骨折

覚えていないような軽微な外傷でも、肋骨にヒビが入っているということはあります。整形外科を受診して、診察を受けることをお勧めします。

帯状疱疹

今のところ患部に赤みはないとのことですが、帯状疱疹は、痛みが出現してから数日後に特徴的な発疹(赤く腫れ、水ぶくれができる)が現れることが多いです。また、帯状疱疹は一般的には体の半分側だけ(右だけ、あるいは左だけ)に出ることが多いです。なので、同じ痛みが左側にも出てきたことを鑑みると、可能性は下がるかもしれませんが、もし皮膚の異常が出てくるようなら、皮膚科を受診してください。

肋骨すべり症候群

肋軟骨や肋骨靭帯が緩くなり動きやすくなった肋骨が肋間神経にぶつかることで痛みを生じる病気です。身体をひねったり、前屈みになる動きで疼痛が誘発される場合が多いです。こちらも整形外科で診てもらうことができます。通常は痛み止めを飲むことで自然に良くなります。

前皮神経絞扼症候群、側皮神経絞扼症候群、後皮神経絞扼症候群

皮膚へと伸びる神経が締め付けられることで痛みを生じる病気です。局所麻酔薬を注射することでよくなることが多いです。内科、あるいは整形外科で診てもらうことができます。

泌尿器科は基本的には予定通りでよいと考えます

次に、尿潜血との関連、泌尿器科受診を急ぐかどうかについてです。 尿管結石は、突然背部に痛みが生じ、血尿が出ます。尿管結石の場合は、安静にしていても痛みが強いことが多いですし、少し可能性は低そうです。泌尿器科受診は予定通りで構わないと思いますが、もし痛みが急に強くなった場合や痛みの位置が移動した場合、肉眼的にも血尿が出ている場合は、すぐに救急病院を受診することをお勧めします。

まとめますと、まずは整形外科を受診して痛みについて相談してください。皮膚に異常があれば皮膚科です。泌尿器科は予定通りで構いません。もしこれらで異常が見つからなかったり、自然に良くならない場合は、心身症といって心理的なストレスなどが痛みを誘発している可能性も考えられます。すでにかかっている精神科で相談してみても良いかもしれません。

以下は、上記の病気に関連したご提案です。骨折の有無に関わらず、65歳以上の女性は、骨粗鬆症がないかを調べるための骨密度検査を受けることが勧められています。整形外科を受診した際に、骨密度検査について相談してみることもご検討ください。また、今回の症状が帯状疱疹ではなかったとしても、50歳以上の方には予防のために帯状疱疹ワクチン接種が推奨されていますので、よろしければこちらもご検討ください。

この度は、ユビーかんたん医師相談でご相談いただきありがとうございますほかにも気になることがございましたら、いつでもご相談ください。

医師の回答を見る

関連するQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。

こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。

この記事をシェアする

他に気になることを調べたい方は

初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
薬について調べる
薬について調べる

おくすりアシスタント

病気の治療に使われる薬を比較しながら、効能や副作用、気をつけることを確認できる機能です。※対応しているお薬は、処方薬(医療用医薬品)のみ

さっそく調べる

サービスの目的と位置付け

ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。