
家族が診察に付き添うときは何をする?事前の準備・診察室での役割・本人の意思の確かめ方
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この記事の答え
医師の説明は、本人だけでなく家族なども加わって複数で聞くと、帰宅後に内容をお互いに確かめられます。付き添う家族は、本人が自分で話し、決めるのを支えることを軸に、次の3つを心がけるとよいでしょう。 1.事前に、どの診察に付き添うか、病院が病状を説明してよい相手は誰かを、本人と決める 2.診察室では本人の話を補い、メモをとり、聞き直す 3.決めるときは本人の言葉で考えを聞く
付き添う前に準備すること
本人と話しておくこと
☐ どの診察に付き添うか(毎回か、説明の日だけか)
☐ 本人が自分で話したいこと・家族に補ってほしいこと
☐ 病院が病状を説明してよい相手
病院は家族に病状を説明する前に本人に相手を確かめ、同意を得ることが望ましいとされています(個人情報保護委員会・厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」)。本人の申し出があれば、治療に支障がない範囲で、説明の相手を特定の家族に限ることもできるとされています。決めた相手は、本人から病院に伝えておくと、当日の説明を一緒に聞きやすくなります。
一緒に用意しておくもの
☐ お薬手帳
☐ 伝えたいこと・聞きたいことのメモ
☐ 家族が気づいた家での様子のメモ(いつから・どんな変化があったか)
診察室での家族の役割
役割 | 家族がすること |
|---|---|
補う | 本人の話のあとで、言い忘れや家での様子を足す |
書く | 医師の説明をメモする |
確かめる | 聞き漏れやわからない言葉を最後に聞き直す |
話すのは、まず本人です。患者さんの声は、血液検査やレントゲンと同じくらい大事なデータになるとされています。家族は、本人の話のあとで補います。
本人の意思の確かめ方(認知症や、認知機能の低下が気になるとき)
認知症の人の意思決定を支える場面では、家族も、本人が自分から考えをまとめて伝えられるよう接し、その意思を尊重する姿勢が重要とされています(厚生労働省「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)」)。認知症や、認知機能の低下が気になる家族に付き添うときの参考に、要点をまとめます。
- 開かれた質問(「はい」「いいえ」では答えられない質問)で聞く:「外出しますか」ではなく「今どんなことをしたいですか」のように聞く
- 急がせない:決断を迫って焦らせない。集中できる時間帯を選び、疲れている時を避ける
- 大勢で囲まない:大勢に囲まれると圧倒され、安心して意思決定ができなくなる場合がある
- 確かめ直す:意思は時間の経過や状況で変わり得るので、必要に応じて再度確認する
診察の場面なら「この治療を受ける?」より、「先生の話を聞いてどう思った?」と聞く方法があります。認知症の人の意思決定支援では、本人と家族の意思が対立する場合もあるとされています。意見が分かれて困ったときは、病院の相談窓口に話してみるのも一つの方法です。
もしものときに備えて
付き添いを重ねるうちに、もしものときの医療やケアについて考える場面が来ることもあります。人生の最終段階の医療・ケアでは、本人が意思を伝えられなくなるときに備え、家族など信頼できる人も含めて医療・ケアチームと繰り返し話し合うことが重要とされています(厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」)。本人の意思を推し量る家族などを、本人が前もって決めておくことも重要とされています。もしものときに望む医療やケアを前もって考え、家族などや医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組は「人生会議」と呼ばれています。
リスト・役割分担・例文は編集部の整理です。
あわせて読む:診察の前に何をメモする?/「大丈夫です」で終わらせない伝え方/診察後メモ/病院・入院の持ち物リスト(リンクは公開時に設定)
命に関わるおそれがあるときは、救急車(119番)を呼ぶことができます。呼ぶか迷うときは、救急安心センター(#7119。実施地域のみ)や、子どもの場合は子ども医療電話相談(#8000)に相談できます。
参考にした資料
記事の数字と条件は、次の公的な資料で確かめています。
- 北九州市「安心・納得して医療を受けるための10のポイント」(2026年9月確認)
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/924_10707.html - 個人情報保護委員会・厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」(2026年10月確認)
https://www.mhlw.go.jp/content/001470633.pdf - 沖縄県医療安全相談センター「診察や医師からの説明を受けるときに注意するポイント」(2026年9月確認)
https://www.pref.okinawa.lg.jp/iryokenko/iryo/1005892/1005895/1005900.html - 厚生労働省「認知症の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン(第2版)」(2026年10月確認)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001484891.pdf - 厚生労働省「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2026年10月確認)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000197721.pdf - 厚生労働省「『人生会議』してみませんか」(2026年9月確認)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html - 国立がん研究センター がん情報サービス「医療者と話し合うときのヒント」(2026年9月確認・参考)
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/dia_tre_diagnosis/moshimogan02.html
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この記事の作り方について
医師の監修を付けない理由と、公的な資料で正確さを守る3段階の確認について公開しています。
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