大腿骨頭壊死
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大腿骨頭壊死は、大腿骨頭に十分な血流が行かず、酸素や栄養が不足したときに起こります。十分な血流が行かない原因については、股関節の骨折や脱臼などで物理的に血管が損傷してしまうなどとはっきりしている場合と、原因不明な場合があります。
発生原因が不明な場合は「特発性大腿骨頭壊死症」と呼ばれます。特発性の中には、この病気と関係している原因がいくつか分かっているものの、壊死を起こすメカニズムがいまだ不明なものが含まれています。

以下にそれぞれの場合の原因を挙げます。

原因が分かっている骨頭壊死

• 股関節の骨折や脱臼の後に起こったもの
• 大腿骨頭すべり症やペルテス病など子どものころに起こす股関節の病気
• 骨盤周囲に行った放射線治療の後に起こったもの
• 減圧症（潜水病とも呼ばれるダイビングの後に起こる病気）
• 骨の腫瘍（他臓器のガンの転移の場合もある）

特発性の骨頭壊死

• ステロイドを短期間に多量使用した治療歴
• 長期間の過量飲酒（1週間に日本酒20合以上のアルコールを半年以上）

大腿骨頭壊死の主な症状は、股関節のまわりの痛みです。膝に痛みを感じる人もいます。
骨のどの部位で、どの位の範囲で壊死や圧壊変形（重み・圧力による破壊と変形）が起こったかによって、痛みの程度が変わります。病気が悪化するにつれて、痛みの程度は強くなります。
体重をかけて歩く際に痛みが強まり、安静にしていればあまり痛みを感じない場合が多いです。痛みが強くなると、歩く速度が遅くなったり、歩きが不安定になったり、短い距離しか歩けなくなったります。

この病気を発症してから長期間経過すると、股関節の軟骨がすり減る場合があります。この場合、股関節を動かすことができる範囲が段々と狭くなり、靴や靴下を履く、足を組む動作などが大変になります。

大腿骨頭壊死の主な症状は股関節のまわりの痛みですが、初期には気づかないこともあります。骨のどの部位で、どの位の範囲で壊死や圧壊変形が起こったかによって、痛みの程度が変わります。
壊死の範囲が狭い初期の場合には、骨の形そのものには問題が無いため、体重をかけても痛みがほとんど無いこともあります。この場合には、レントゲン検査でも異常がみられず、MRI検査で初めてこの病気であると判明することがあります。
ただし、このように症状に気付きにくい初期の場合でも、走るなどの運動時には股関節に痛みを感じる場合があります。股関節の痛みがなかなか改善しない場合には、ぜひ受診をご検討ください。

セルフチェックによって、大腿骨頭壊死を疑うことはある程度可能です。以下の項目を参照してください。
項目にあてはまる数が多いほど、この病気の可能性が高くなります。

• 歩くときに股関節または膝関節に痛みを感じる
• 痛みは日数とともに段々と強くなってきている
• 階段を上るときに特に強く痛みを感じる
• 股関節を骨折または脱臼したことがある
• 骨盤のまわりに放射線治療を受けたことがある
• よくダイビングを楽しんでいる
• ステロイドを大量に使用する治療を受けたことがある
• 全身性エリテマトーデスの治療中である
• 1週間に日本酒で20合以上の飲酒習慣がある
• 喫煙者である

大腿骨頭壊死による痛みは主に股関節のまわりにあらわれ、活動時に強まり、安静時には軽減することが多いです。
病気の初期では、膝や腰のまわりの痛みが目立つ場合もあります。骨のどの部位で、どの位の範囲で壊死や圧壊変形（重み・圧力による破壊と変形）が起こったかによって痛みの程度が変わり、病気の悪化に伴って痛みが強くなります。
体重をかけて歩く際に痛みが強まり、安静にしていればあまり痛みを感じない場合が多いです。痛みが強くなると、歩く速度が遅くなったり、歩きが不安定になったり、短い距離しか歩けなくなったります。

この病気を発症してから長期間経過すると、股関節の軟骨がすり減る場合があります。この場合、股関節を動かすことができる範囲が段々と狭くなり、靴や靴下を履く、足を組むなどの動作が大変になります。それ以上の範囲に股関節を動かそうとすると、痛みを感じるようになります。