グアンファシン塩酸塩(インチュニブⓇ)は、どのような病気に効果がありますか?
注意欠陥/多動性障害(ADHD)の不注意、多動性・衝動性に効果があります。
グアンファシン塩酸塩(インチュニブⓇ)は、注意欠陥/多動性障害(ADHD)に使用されるお薬です。
- 不注意(集中力の低下、ケアレスミスや忘れ物など)
- 多動性(じっとしていられないなど)
- 衝動性(軽はずみな行動など)
の症状を、長期にわたり継続的に改善します。
ただし、6歳未満のADHDの患者さんについては、対象とした国内および外国臨床試験が実施されていないため有効性および安全性は確立されていません。
明確な作用機序は不明ですが、脳においてα2Aアドレナリン受容体という構造を刺激する作用が関与していると考えられています。ADHDではノルアドレナリンという物質が不足することによって、神経と神経の情報伝達に障害が起こっていると考えられていますが、α2Aアドレナリン受容体を刺激することで神経と神経の情報伝達を強化すると考えられています。
6歳以上18歳未満のADHDの患者さんに対しては、使用開始後1週、または2週からADHD症状の改善効果が見られ、効果が現れるのが比較的早いという特徴があります。
公開日:
最終更新日:
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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