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この病気のQ&A : 28件
ADHD
同義語
注意欠如多動症,注意欠陥多動性障害
「ADHD」とは、該当する年齢層の発達水準と比べ、注意の持続ができない、行動が制御できないなどの特性があり、生活に支障をきたす状態です。幼少期には気付かれず、大人になり生活のしづらさやストレスから、ADHDに気付かれることもあります。精神科や心療内科で診断され、カウンセリングや行動・薬物療法が行われます。
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
ADHDについて、知りたいことを選択してください
おすすめのQ&A
ADHDの可能性が気になります。落ち着かない、ひとりごと、集中力欠如などの症状があります。検査を受けるべきでしょうか?
最近、自分の行動や感じ方について気になることが増えてきました。特に以下のような症状が気になります。 1. 落ち着かない:常にそわそわしていて、じっとしていられないことが多いです。例えば、ずっと歩き回ったり、手足をバタバタさせたりしています。 2. ひとりごとが多い:自分でも気づかないうちに、ひとりごとを言っていることがよくあります。 3. ルーティンがある:毎日の生活に決まったルーティンがあり、それを崩すと不安になります。 4. 集中力がない:何かに集中しようとしても、すぐに他のことに気を取られてしまいます。 5. ものを無くす:頻繁に物を無くしてしまい、どこに置いたか思い出せないことが多いです。 6. 1対1の会話でも他に気を取られる:誰かと話している時でも、他のことに気を取られると、その会話の内容を全く覚えていないことがあります。 7. 空気が分からない:周りの人の気持ちや雰囲気を読み取るのが苦手です。 8. あれこれ理解できない:複雑なことを理解するのが難しく、文の意味を把握するのにも時間がかかります。 これらの症状が、自分がADHDであることを示しているのかどうか、専門家の意見を聞きたいです。どうかアドバイスをお願いします。
20代 / 女性
ご相談いただきありがとうございます。
ADHD診断の際の一般的な注意点
お話を伺う限り、いくつかの症状がADHD(注意欠陥・多動性障害)に関連している可能性があります。ADHDは、注意力の欠如、多動性、衝動性などの症状が特徴です。ただし、これらの症状はADHD以外の様々な要因でも起こることがあります。例えば、ショックな出来事があったときは、誰でも落ち着かず、集中力を欠いた状態になります。そのため、ADHDの診断で最も重要なことは、幼い頃からずっとこれらの特徴が続いていることを確認することです。確認のためにご両親からお話を聞いたり、小学校や中学校の通知表などを持参してもらったりすることがあります。一般的にADHDの特徴が強い方は、通知表などに「忘れ物」「立ち歩き」などの記載がしばしばみられます。
症状とADHDの関連性
1. 集中力がない、ものを無くす:注意力の欠如、忘れ物はADHDの典型的な症状です。
2. 1対1の会話でも他に気を取られる:これは注意の持続が難しいことを示しており、一般的にADHDとの関連があります。
3. 空気が読めない、文の理解ができない:これらは必ずしもADHDとの関連は強くないため、ADHD以外の要因の可能性も考えられます。
ただし、上でも述べたように、これらの症状がすべてADHDに起因するとは限りません。例えば、ストレスや不安、うつ病などの他の精神的な問題が原因で同様の症状が現れることもあります。
受診すべき診療科とADHDの治療
ADHDかどうかの判断を行うためには、精神科・心療内科を受診することをおすすめします。精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認の上、受診されることをおすすめします。
もしADHDと診断された場合、心理療法に加え、ADHDの症状を和らげる薬による治療が用いられる場合があります。
まとめ
ADHDと関連する症状は確かにありますが、ADHDと診断するためには幼少期の症状についても確認する必要があります。受診する際は、そのような資料を持参するか、可能であれば親御さんと受診することをおすすめします。精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。お近くの精神科・心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
お大事にされてください。
医師の回答を見る
病気について
症状について
ADHDの原因は何がありますか?
はっきりとした原因は不明です。脳の神経伝達物質や遺伝・環境など複数の因子が関連すると考えられています。
ADHDではどのような症状がありますか?
注意の持続ができない、課題や活動を順序立てて行えない、じっとしていられない、などの特徴があります。
ADHDには初期症状はありますか?
学童期(小学校に通う時期)に学校生活で忘れ物が目立つ、授業中に座っていられないなどの症状で気付かれることがあります。
ADHDのセルフチェックはできますか?
症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。なお、あくまでADHDを疑う参考までにとどめてください。
ADHDの人に特徴はありますか?
はい。大きく、不注意、多動性、衝動性の3つがあります。
治療について
受診について
診断について
薬について
ADHDの治療薬はありますか?
はい。脳内の神経物質の分泌や作用に影響するお薬があります。こうした薬物療法と並行して、行動療法を行います。
アトモキセチン塩酸塩(ストラテラⓇ)の効果はどのようなものですか?
注意欠陥/多動性障害(ADHD)の不注意、多動性・衝動性を改善する効果があります。
アトモキセチン塩酸塩(ストラテラⓇ)を普通の人が飲むとどうなりますか?
ADHDではない人への効果は確認されていません。副作用のリスクがあります。
アトモキセチン塩酸塩(ストラテラⓇ)の副作用にはどのようなものがありますか?
頻度が多い副作用としては、吐き気、食欲減退、頭痛、眠気などがあります。
アトモキセチン塩酸塩(ストラテラⓇ)を飲むと感情がなくなることがありますか?
薬の副作用により、感情がなくなったように感じる可能性はあります。
グアンファシン塩酸塩(インチュニブⓇ)にはどんな副作用がありますか?
眠気や低血圧、徐脈などの副作用があります。
グアンファシン塩酸塩(インチュニブⓇ)は、どのような病気に効果がありますか?
注意欠陥/多動性障害(ADHD)の不注意、多動性・衝動性に効果があります。
グアンファシン塩酸塩(インチュニブⓇ)を飲むと、周囲の人への暴力や暴言は減りますか?
注意欠陥/多動性障害(ADHD)の改善により、暴力や暴言が減ることが期待できます。
メチルフェニデート(コンサータⓇ)を服用すると動悸が起きますか?
このお薬の主な副作用のひとつとして、動悸があります。現れる頻度は12.1%です。
メチルフェニデート(コンサータⓇ)を服用すると頭痛が起きますか?
このお薬の主な副作用のひとつとして、頭痛があります。現れる頻度は1%以上です。
メチルフェニデート(コンサータⓇ)は市販されていますか?
市販されていません。医師の診断の基づく処方箋が必要なお薬です。且つ、厳しい取り扱い制限があります。
メチルフェニデート(コンサータⓇ)には突然死のリスクがありますか?
お薬との関連は不明ですが、このお薬の服用で突然死が見られたとの報告があります。
メチルフェニデート(コンサータⓇ)の効果はどのようなものですか?
このお薬は、注意欠陥/多動性障害(ADHD)の治療の使用されます。
メチルフェニデート(コンサータⓇ)にはどんな副作用がありますか?
主な副作用には食欲減退、不眠症などがあります。重大な副作用に狭心症などがあります。
(参考文献)
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