慢性腎臓病と診断された人の受診実態データ

症状検索エンジン「ユビー」のデータから、受診診療科・患者属性・症状実態を集計した一次データレポート。

大庭 悠貴監修大庭 悠貴虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科最終更新日 2026-06-14

⚠️ 本データはユビー利用者の自己申告に基づく一次データで、若年女性層など特定層の比率が高いバイアスを含みます。

Key Findings / このページのポイント

慢性腎臓病と診断された人の4つの傾向

  • 受診先は内科が35.4%で最多、次いで腎臓内科が17.5%、循環器内科が10.8%
  • (同期間のユビー利用者の男女分布と比較して)男性が多く、高齢者に多い
  • 最も気になっていた症状は「体がだるい」(8.5%)「手足・顔のむくみ」(7.6%)が多く、進行してから医療機関を受診している例が多い可能性がある
  • 「精神的疲労」「集中力低下」「頭痛」などの非特異的な症状が多い一方、「蛋白尿の指摘」「腎機能異常の指摘」など腎機能低下に関連した検査値異常が報告されている
集計件数
1,000件以上
集計期間
過去3年間2023-05-01 〜 2026-04-30
免責
自己申告データであり、医療判断には使用できません
Q.01 / 受診先

Q.慢性腎臓病と診断された人はどの診療科を受診した?

A.

内科(35.4%)への受診が最多で、次いで腎臓内科(17.5%)、循環器内科(10.8%)と続きます。腎臓内科医がいる医療機関は全国的にも多くないので、まずはかかりつけ医(内科)に相談し、腎機能の精密検査が必要な場合に腎臓内科を紹介されるケースが多いと考えられます。高血圧・糖尿病を合併するケースでは循環器内科や糖尿病内科への受診されたり、腎臓ということで泌尿器科に受診される方もいるようです。

根拠データ

ユビーで「慢性腎臓病」と確定診断を回答した方の、実際に受診した診療科。

診療科割合
内科
35.4%
腎臓内科
17.5%
循環器内科
10.8%
泌尿器科
6.5%
消化器内科
4.2%
整形外科
4.0%
皮膚科
2.6%
糖尿病内科
1.9%
内科か腎臓内科か、あなたの症状で方向性を確認
むくみやだるさ、尿の異常など、腎臓病に関連する症状はユビーで調べることができます。

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Q.02 / 年代・性別

Q.慢性腎臓病と診断された人が多い年代・性別は?

A.

日本の慢性腎臓病患者の有病率は、一般人口の推計でも、単年での統計でみても、男性の方が数%多いと報告されています。この調査では男性が女性より倍も多いように見えていますが、この調査に回答された方に限った結果であり、一般化して解釈することはできません。加齢とともに腎機能は低下しますので、年齢が上がるにつれて慢性腎臓病と診断される人が多くなるのは自然な結果と思われます。

根拠データ

ユビーで「慢性腎臓病」と確定診断を回答した方の、年代・性別の分布。

女性
男性
10代以下
0.9%
0.5%
20代
1.1%
30代
2.5%
1.7%
40代
5.2%
3.6%
50代
10.2%
12.8%
60代以上
20.2%
40.6%
Q.03 / 診断率の季節性

Q.慢性腎臓病の診断率が高い時期・季節はいつ?

A.

春先(3〜4月)に診断率が高く、初夏(5〜6月)に最も低いという傾向が出ているようですが、慢性腎臓病の発症に季節は関係ありませんので、恐らく検診を契機に診断される患者さんが多いということなのではないかと思われます。

根拠データ

同月のユビー利用者数で正規化した診断率の月別パターン。利用者数の増減に左右されない、慢性腎臓病の「濃度」の季節変化を示す。

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
Q.04 / 受診前の症状

Q.慢性腎臓病と診断された人が最も気になっていた症状は?

A.

最初の訴えは「体がだるい」(8.5%)が最多で、「手足・顔のむくみ」(7.6%)、「めまい・ふらつき」(4.3%)、「息切れする、息が苦しい」(2.7%)、「肌がかゆい」(2.5%)などと回答されているようです。しかし一般的に慢性腎臓病で症状が出るのは、かなり進行してからになるので、これらの症状が出現した方はかなりステージが進行した方であると思われます。このような症状が出ないうちから、検診で腎機能の低下や尿検査で異常を指摘された方はきちんと腎臓内科で追加検査を受けることが重要です。その他の症状は、慢性腎臓病とは直接関係しないものに思われます。

根拠データ

冒頭の「最も気になる症状」を聞く質問で回答した症状を集計。

初期症状割合
体がだるい
8.5%
手足・顔のむくみ
7.6%
めまい・ふらつき・頭がふわふわする
4.3%
熱がある
4.2%
腹痛・腹部不快感
3.4%
血尿・排石
3.2%
便秘・放屁の増加
2.9%
息切れする、息が苦しい
2.7%
胸が痛い・不快感や違和感がある
2.5%
肌がかゆい
2.5%
むくみ・だるさ・血尿、気になる症状はありますか?
慢性腎臓病はさまざまな症状から気づかれます。ユビーで関連する病名や受診先を調べることができます。

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Q.05 / 症状の全体像

Q.慢性腎臓病と診断された人が多く持っている症状は?

A.

「精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている」(12.4%)が最多。「集中力が下がっている」「頭痛がある」「眠りが浅い」など全身倦怠感に関連した症状が挙がっています。しかしQ.04でも説明した通り、慢性腎臓病で症状が出てくるのはかなり進行した段階と思われます。

根拠データ

慢性腎臓病と診断された方が、ユビーの質問で「ある」と答えた症状の出現率。ユーザーが自覚していた症状に加えてユビーの質問の深堀りで明らかになった症状の全体像。

症状出現率
精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている
12.4%
集中力が下がっている
9.1%
ここ数年の間に蛋白尿を指摘されている
8.3%
頭痛がある・頭が重い
8.2%
眠りが浅い・疲れが取れない
7.1%
口の中が乾いている
5.3%
意欲が低下している
5.3%
血液検査で腎機能の異常を指摘されたことがある
5.1%
体のだるさがある
4.8%
おしっこが出にくい、少ない
4.6%
夜に尿のためにトイレに起きてしまう
3.9%
腰の痛みがある
3.9%
手足などに力の入らない部分がある
3.8%
吐き気・嘔吐がある
3.8%
赤い尿や血尿が最近出た
3.5%
だるさ・むくみ・尿の異常など、気になる症状はありますか?
慢性腎臓病は症状が多様です。ユビーで関連する疾患や受診先を調べることができます。

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Q.06 / 年代別症状(女性)

Q.慢性腎臓病と診断された女性にみられる症状は、年代によってどのように異なりますか?

A.

どの年代でも「精神的なストレスや肉体的な疲労」が多かったようです。その他年代によりいくらか症状の違いはあるようですが、しかしどの症状も、蛋白尿以外は、必ずしも慢性腎臓病と関係があるものとは言えません。

根拠データ

慢性腎臓病と診断された女性の、年代別症状ランキング。表示基準に満たない年代は非表示。

年代1位2位3位4位5位
30代精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている全身が痛む集中力が下がっている体のだるさがあるここ数年の間に蛋白尿を指摘されている
40代精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている集中力が下がっている眠りが浅い・疲れが取れないほてり・のぼせがある意欲が低下している
50代精神的なストレスや肉体的な疲労を感じているほてり・のぼせがある首に症状がある集中力が下がっている眠りが浅い・疲れが取れない
60代以上精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている集中力が下がっている眠りが浅い・疲れが取れないここ数年の間に蛋白尿を指摘されている頭痛がある・頭が重い

※ 10代以下・20代は表示基準に満たないため非表示。症状データは集計期間の一部セッションのサブセットです。

40〜60代女性のだるさ・むくみ・更年期症状を詳しくチェック
慢性腎臓病と更年期症状は合併しやすいとされています。ユビーで関連する受診先を調べることができます。

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Q.07 / 年代別症状(男性)

Q.慢性腎臓病と診断された男性にみられる症状は、年代によってどのように異なりますか?

A.

どの年代でも「精神的疲労」「頭痛」「集中力低下」が多かったようです。その他年代によりいくらか症状の違いはあるようですが、しかしどの症状も、蛋白尿や血液検査の腎機能異常の指摘以外は、必ずしも慢性腎臓病と関係があるものとは言えません。

根拠データ

慢性腎臓病と診断された男性の、年代別症状ランキング。表示基準に満たない年代は非表示。

年代1位2位3位4位5位
40代精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている口の中が乾いている頭痛がある・頭が重い集中力が下がっているここ数年の間に蛋白尿を指摘されている
50代集中力が下がっている精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている頭痛がある・頭が重いここ数年の間に蛋白尿を指摘されている眠りが浅い・疲れが取れない
60代以上ここ数年の間に蛋白尿を指摘されている精神的なストレスや肉体的な疲労を感じている頭痛がある・頭が重い集中力が下がっている血液検査で腎機能の異常を指摘されたことがある

※ 10代以下・20代・30代は表示基準に満たないため非表示。症状データは集計期間の一部セッションのサブセットです。

40〜60代男性のだるさ・蛋白尿・腎機能異常の指摘を詳しくチェック
慢性腎臓病は健康診断での指摘から気づかれることも多い疾患です。ユビーで関連する受診先を調べることができます。

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Q.08 / 集計方法

Q.このレポートはどのように作成されている?

A.

データブックで提供されているデータは、Ubie株式会社が症状検索エンジン「ユビー」の回答を集計した一次データに医師が解釈したコメントを追加して作成しています。ユビー利用者の自己申告に基づく一次データであり、若年女性層など特定層の比率が高い等のバイアスを含むため、一般人口の結果とは異なります。データブックで提供されているデータはどれも、1,000件以上のデータに基づき集計されており、すべて十分な匿名化を行った上で公開しています。

データソース
ユビーで回答されたデータ
集計期間
過去3年間
サンプル数
1,000件以上
対象
受診後ユビー利用時に「慢性腎臓病」と確定診断を自己申告した方
留意事項
  • インターネット利用者・若年・女性・都市部の比率が高く、日本全体の患者分布とは異なるバイアスが含まれます
  • 確定診断は受診後の自己申告であり、医師による確定診断の記録とは異なります
  • 十分な回答数に満たないグループは匿名性保護のため非表示にしています

慢性腎臓病について

慢性腎臓病の症状・原因・治療法など、疾患の詳細についてはユビー病気のQ&Aで解説しています。

ユビー病気のQ&A:慢性腎臓病について詳しく見る
大庭 悠貴
監修医師コメント
大庭 悠貴 虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科

今回のUbieで行われた調査は一般人口を反映したものではないので解釈に注意が必要です。しかし重要な結果もあります。特にQ.04「受診前の症状」として体のだるさやむくみが挙げられていることは注目するところで、明らかな症状がでるまで慢性腎臓病(CKD)の存在に気づかれていない、気づいたときにはステージが進行していることを意味している可能性があります。CKDは自覚症状が乏しいまま進行する疾患です。加齢とともに腎機能は低下するので高齢者に多くみられますが、中には腎炎などによって若い方でも腎機能の低下がみられることがあります。学校や職場での検診をきちんと受けて、腎機能の低下や蛋白尿などの尿検査の異常がないかどうかを見ることが早期発見につながります。また急にむくみが出てきたり、尿が泡立つなどの症状が出てきたら、躊躇わずにすぐに医療機関を受診することが重要です。

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