フェンタニルの舌下錠(アブストラルⓇ️)はどう使えばいいですか?
フェンタニルの舌下錠(アブストラルⓇ️)は、飲み込んだり噛んだりせず、舌の下の奥の方に入れて自然に溶かしましょう。
フェンタニルは肝臓で代謝されるため内服して腸から吸収されると効果が減弱しますが、噛まずに口腔内の粘膜から吸収することで、すぐに血液に移行し痛み止めとしての速効性を発揮します。
このような剤型を口腔粘膜吸収剤と言い、以下の2種類があります。約10分程度で効果が得られ、効果が約1~2時間しか持続しないため、主に急な痛みに対する頓用(レスキュー薬)として使用されます。定期的にオピオイドを使用している患者さんに適応となっています。
イーフェンⓇ︎
バッカル錠と言い、奥歯の歯茎と頬との間に挟みこむようにおいて錠剤を溶かします。
アブストラルⓇ︎
舌下錠と言い、舌の下の奥のほうで薬を溶かします。
どちらも1日の使用回数に制限があるため、使用に際しては事前に医師に確認しておきましょう。
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 腫瘍内科
瀬口 京介 監修
(参考文献)
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