がん

「がん」とは、遺伝子に傷のついた異常な細胞（がん細胞）が制御されることなく増え続けて周囲の臓器を破壊したり、他の臓器へ移動して増え続けたり（遠隔転移）するものを指します。

場所・部位ごとの分類（肺がん、胃がんなど）と、がん細胞の性質による分類（腺がん、小細胞がんなど）があります。

禁煙や生活習慣の改善、ワクチンの接種などが挙げられます。また、早期発見には定期的ながん検診の受診が有効です。

転移のしやすさはわかりませんが、一般的に死亡率の高いがんには膵がん・胆道がん・食道がんがあります。

がんの種類にかかわらず、速く進行する性質を持つがんが知られています。ただし、同じがんでも初期は進行が遅く、末期になるほど進行が早くなる傾向があります。

長期間の強いストレスは自律神経や免疫状態に影響し、がんになるリスクが上がると考えられています。

「末期がん」という医学的な定義は存在しません。がんの種類や患者さんの状態によって「末期」の判断は異なります。

少量で高栄養のもの、消化に良く、口当たりの良いものを選び、体重減少・体力低下を抑えましょう。

遺伝的要因と環境要因の組み合わせと言われており、さまざまあります。例えば、環境要因では喫煙や過度の飲酒、運動不足、一部の感染症（ピロリ菌、B型/C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス等）などがリスクになります。

がんが発生する臓器によって多様な症状を起こしますが、無症状の場合もあります。解説にあるような症状が続く場合は受診も検討しましょう。早期発見には定期的ながん検診の受診が大切です。

症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできますが、確実ながんの発見にはがん検診が最適です。

かかりつけ医や一般内科医に相談しましょう。黒色便・血便があれば消化器内科、血尿があれば泌尿器科、ひどく疲れやすい・貧血がひどいのであれば血液内科、など自身で判断できる場合は該当科への受診を検討しましょう。症状がある場合ははやめに受診しましょう。

がんの進行度合を0〜Ⅳの5段階に分けたもので、Ⅳが最も進行した状態です。

一般的に、がんが遠隔のリンパ節や他の臓器に転移している状態は「ステージ4」とされていることが多いです。ただし、がんの種類や原発部位によってステージ分類の基準は異なります。

がんの種類や進行程度によって、手術・薬物・放射線の3種類の治療を使い分けたり、組み合わせたりします。

オピオイドは、ケシから採取されるアヘンや、その成分であるモルヒネなどに代表される、強い鎮痛作用を持つ薬物の総称です。

フェンタニル使用時は、吐き気、便秘、眠気などの副作用が見られることがあります。

手術やがんに関連する痛みを緩和します。

同程度の鎮痛作用を持ちますが、フェンタニルは腎臓が悪い人でも使用可能です。

フェンタニルの舌下錠（アブストラルⓇ️）は、飲み込んだり噛んだりせず、舌の下の奥の方に入れて自然に溶かしましょう。

がんの鎮痛に用いるオピオイドのひとつで、不正使用されないよう工夫されたコーティングをされた錠剤です。

はい。タペンタドール（タペンタⓇ️）は、麻薬に分類される医薬品のひとつです。

重大な副作用として呼吸抑制やアナフィラキシーなどが、そのほか吐き気や便秘など多様な副作用があります。

うとうとする、めまい、頭痛、吐き気、便秘、食欲減退、口やのどがすごく渇く感じ、疲れている感じなどがあります。

いいえ。トラマールは非麻薬性オピオイド鎮痛薬であり、麻薬性の鎮痛薬ではありません。

トラマール（ツートラムⓇ️、ワントラムⓇ️、トラマールⓇ️）は、非麻薬性のオピオイド鎮痛薬であり、痛みを鎮める効果があります。

1％未満の副作用として、幻覚が報告されています。

がんの痛みに対する最も強い鎮痛薬のひとつで、モルヒネなどのオピオイドを使用しても痛みが治まらない場合に用います。

はい。メサドン塩酸塩（メサペインⓇ️）は、オピオイドの一種です。

さまざまな副作用がみられます。特徴的で重大な副作用として、心血管系の異常（不整脈）や呼吸抑制があります。

モルヒネ硫酸塩の使用は必ずしも終末期を意味しません。また、モルヒネ硫酸塩を使用することで寿命が短くなることもありません。

モルヒネ硫酸塩などのオピオイド鎮痛薬の副作用として頻度が高いものには便秘、吐き気、眠気があります。

モルヒネ硫酸塩の副作用で眠気がでる場合があります。

頻度は多くないですが、呼吸抑制があらわれる場合があります。特に腎臓の機能が悪い人に起こりやすいとされています。

ナルサスⓇ︎はゆっくり長く効き、ナルラピドⓇ︎はすぐに効き始めて数時間だけ効きます。

眠気や、吐き気、便秘などが多く、過量投与によって、呼吸抑制やイレウスなどの重大な副作用が出ることもあります。

他の鎮痛薬よりも効果が強い注射製剤なので、少量でも強い鎮痛作用があり、皮下注射でも使用できます。

他のオピオイド（麻薬性鎮痛薬）よりも用量当たりの効果は強いです。

モルヒネ塩酸塩などのオピオイド鎮痛薬の副作用として、頻度が高いものには便秘、吐き気、眠気があります。

モルヒネ塩酸塩はがん患者の呼吸困難・息苦しさに対する症状緩和の有効性が示されています。

モルヒネの注射製剤には、痛みや息苦しさの症状の緩和作用があります。

飲む薬の量や個人差が影響しますが、通常、4～6時間程度とされています。

2時間以上あけることで繰り返し使用が可能です。

オキシコドンなどのオピオイド鎮痛薬の副作用で頻度が高い症状として、便秘、吐き気、眠気があります。

オキシコドンは、非オピオイド鎮痛（ロキソニンなど）で十分な効果が得られないがんの痛みに対して有効です。

オキノームⓇ︎はレスキュー薬（頓用薬）で、オコシコンチンⓇ︎は定期薬です。

決まった上限はなく、1時間あけて何度でも使用可能です。

副作用として、軽い意識状態の変容（せん妄）を起こす場合があり、幻覚が見られることがあります。

アナモレリン（エドルミズⓇ錠）の薬価は、1錠あたり244円です。

GHS-R1aを活性化して成長ホルモンの分泌を促進することで、食欲を増進させ、体重減少を阻止する効果があります。

切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、胃がん、膵がん、大腸がんのがん悪液質に適応があります。

ご家族の方は、ストレスや不安を抱え込まないよう、担当医や周りの医療関係者に相談してください。