モルヒネ硫酸塩(MSコンチンⓇ️、MSツワイスロンⓇ️)使用時に呼吸抑制はありますか?
頻度は多くないですが、呼吸抑制があらわれる場合があります。特に腎臓の機能が悪い人に起こりやすいとされています。
オピオイドの副作用として呼吸抑制がありますが、適切に使用される限りは頻度は少ない副作用です。呼吸抑制とは呼吸回数が減り、十分な換気がなされていない状態のことです。
起こりやすい状況として、モルヒネ硫酸塩の過量投与が起こる以下の場合がかんがえられます。
- 急なモルヒネ硫酸塩増量や使用回数の増加
- 腎臓の機能の悪化(終末期は腎臓の機能が変動しやすい)
また、呼吸抑制は多くは3日程度前からひどい眠気や意識状態の悪化などの前兆を伴っている場合が多いため、このような前兆がある際ははやめに医師に相談しておきましょう。
公開日:
最終更新日:
亀田総合病院 腫瘍内科
瀬口 京介 監修
(参考文献)
国立がん研究センター.“オピオイドによる呼吸抑制”.QI診療の質指標.https://qi.ncc.go.jp/care/careqi_18.html#:~:text=%E3%82%AA%E3%83%94%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%91%BC%E5%90%B8%E6%8A%91%E5%88%B6%E3%81%AF,%E3%81%8C%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82,(参照 2024-03-12).
日本緩和医療学会.“日本緩和医療学会ガイドライン「薬理学的知識」”.日本緩和医療学会.https://www.jspm.ne.jp/files/guideline/pain_2014/02_04.pdf,(参照 2024-03-12).
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