がん細胞とはなんですか?がん細胞に寿命がない理由についても教えてください。
普通の細胞が変異し、異常に増殖するようになったもので、がん細胞特有の性質によって寿命がないようにみえます。
がん細胞とは、普通の細胞が変異して異常に増殖するようになったものです。
通常の細胞は決まった回数しか分裂しませんが、がん細胞はその制限を無視してどんどん増え続けます。
がん細胞に寿命がない理由のひとつは、テロメラーゼという酵素が関係しています。普通の細胞は分裂を繰り返すと染色体の端が短くなり、最終的には分裂できなくなります。
しかし、がん細胞はテロメラーゼという酵素を使って染色体の端を修復し続けるため、無限に分裂できます。
また、普通の細胞はダメージを受けると自ら命を落とす仕組み(アポトーシス)がありますが、がん細胞はこの仕組みを回避する能力を持っています。これにより、がん細胞は長期間生き続けることができます。
これらの理由から、がん細胞は普通の細胞と違って「寿命がない」ようにみえます。
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最終更新日:
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
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