がんのステージIVまたは再発がんでは、どのような治療を行いますか？

ステージⅣになると遠隔転移と言い、がんが他の臓器に転移しているため、外科手術のような根治（＝治癒）を目指した治療は難しく、できるだけ進行を遅らせることを目的とした抗がん剤治療などが行われます。

ただし、抗がん剤治療により、遠隔転移が大きく縮小、消失した場合には、その時点で外科手術を行う場合もあります。

また、がんが過度に進行している場合、積極的な治療がかえって患者さんの状態を悪化させてしまう危険性があります。その際は、緩和医療が検討されます。

がんの再発時には、以下の治療法が行われます。

抗がん剤治療

これは全身に効果を及ぼす治療法です。体全体に薬を巡らせてがん細胞を攻撃します。

放射線療法

特定の部位に放射線を当ててがん細胞を破壊します。主にがんが再発した部位に集中して行われます。

手術

再発したがんを取り除くための手術です。特定のがんや状況に対して行われることがあります。

緩和ケア

痛みや不快感を和らげるためのケアです。これは単に身体的な痛みを和らげるだけでなく、患者さんの心のつらさも軽減し、生活の質を向上させることを目指します。

これらの治療法は、それぞれに特徴があり、単独で行われることもあれば、組み合わせて行われることもあります。患者さんの状態やがんの特性に応じて、最適な治療法が選ばれます。

症状検索エンジン「ユビー」では、がんの種類ごとにステージ別の治療方法について解説していますのでそちらもご活用ください。