テガフール・ウラシル(ユーエフティⓇ)の副作用の出現時期は、いつですか?

副作用の発現時期は病状等によりさまざまです。このお薬の下痢等は開始1週間~2ヶ月頃に現れることがあります。

解説

お薬の副作用が現れる時期は、患者さんの年齢などの背景や病状、副作用の種類によって異なります。テガフール・ウラシル(ユーエフティⓇ)の副作用の発現時期については、一般的に以下のように考えられています。

  • 血液中の成分が減少する骨髄抑制、劇症肝炎などの重い肝臓の異常、激しい下痢や腸の炎症:これらは薬を使い始めてから1週間〜2ヶ月頃に現れることがあります。特に、劇症肝炎は投与2ヶ月までに現れることがあるため、この期間は特に注意が必要です。
  • 肝硬変:多くの場合、数年にわたる長期の投与で報告されています。
  • 白質脳症(脳の病気):主に3ヶ月以上の長期投与中に現れることがあります。
  • 狭心症、心筋梗塞:投与開始から1週間以内〜9ヶ月後に現れることがあります。
  • 不整脈:薬の使い始めの比較的早い時期から、または長期の投与期間にわたって現れることがあります。
  • 急性腎障害:投与開始から数日〜5ヶ月後に現れることがあります。
  • ネフローゼ症候群:投与開始1〜2ヶ月後だけでなく、9、11、16、30ヶ月後といった長期にわたって報告されています。
  • 嗅覚脱失(臭いがわからない状態):主に6ヶ月以上の長期投与で報告されています。
  • 間質性肺炎:投与開始から2〜4ヶ月後に現れることがあります。
  • 重篤な口内炎:主に投与開始3週間以内に現れます。
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群:投与開始1ヶ月以内に現れる場合が多いとされています。

副作用の早期発見のため、薬を使い始める前と、使っている間も定期的に血液検査や肝機能検査などが行われます。異変を感じたら、すぐに医療従事者に相談することが重要です。

公開日

最終更新日

無所属 薬剤師

齊藤 由佳 監修

関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

undefined

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連する病気と症状
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。