テデュグルチド(遺伝子組換え)(レベスティブⓇ)の作用機序について教えてください。
このお薬は、腸の機能を高めるホルモン(GLP-2)に似た作用を持ち、腸の機能を改善します。
テデュグルチド(遺伝子組換え)(レベスティブⓇ)は、遺伝子組換え技術で作られたヒトのグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)という物質の仲間(類縁体)です。
GLP-2は、私たちの腸の内側にある「L細胞」というところから分泌されるホルモンで、食べ物から栄養を吸収するのを助けたり、腸の壁(粘膜)を健康に保ったり、傷ついた部分を修復したりする大切な役割を担っています。
このお薬は、GLP-2が結合する「GLP-2受容体」という特定の場所に結合することで、細胞の中の環状アデノシン一リン酸(cAMP)という物質を増やします。これにより、インスリン様増殖因子-1(IGF-1)やケラチノサイト増殖因子(KGF)といった、細胞の成長を促すさまざまな「サイン」を活発にし、腸の機能を改善すると考えられています。
さらに、このお薬は、天然のGLP-2とは少し形が異なり、「ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)」という酵素による分解に強いため、体内でより長く効果を発揮することができます。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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