日常生活上の吐血の原因には何がありますか?
嘔吐することで消化管の粘膜が傷ついて出血し、血が混ざることがあります。ストレスやピロリ菌の感染による潰瘍で出血する場合や、アルコールの大量摂取で肝臓が弱り、そこから消化管の出血が引き起こされる場合もあります。
日常生活上の吐血の原因には主に以下のものがあります。
嘔吐
嘔吐する時に、食道と胃の繋ぎ目の部分に圧がかかり、粘膜が裂けることがあります。飲酒して頻回に嘔吐した後に吐血したり、胃カメラの検査時の嘔吐反射で出血し、血が混じることもあります。
基本的には傷は浅いので自然に止まることがほとんどですが、深く粘膜が裂けてしまった場合は、内視鏡的に粘膜を閉じて止血処置をする必要があります。
ストレスによる潰瘍
ストレスにより胃潰瘍、十二指腸潰瘍ができると、潰瘍から出血することがあります。吐血と、時には下血といって黒い便が出てくることもあります。
アルコール性肝硬変
アルコールの大量摂取でアルコール性肝硬変という病気になると、内臓の血流が変わり、食道や胃の静脈に大量の血液が流れ込みます。その状態が続くと静脈が膨れてきて瘤を作り、破裂すると大量吐血をきたします。この場合も下血を認めることがあります。
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最終更新日:
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
(参考文献)
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