聴覚過敏の治療や予防方法には何がありますか?
音響療法、薬物療法、認知行動療法が挙げられます。予防方法はまだ分かっていません。
聴覚過敏の治療方法には以下のようなものが挙げられます。
音響療法
補聴器などで発生させたノイズを1日6~8時間程度聞き、音量の認知機能を回復させる(≒音に慣れさせる)治療法です。音に対して強い痛みを感じる場合などは使用できません。
薬物療法
聴覚障害は不眠によって悪化するため、睡眠障害がある場合は薬を用いて積極的に治療します。また、不安や抑うつが見られる場合、向精神薬を用います。特に、痛みを伴う場合はデュロキセチン(サインバルタⓇ︎)、自閉スペクトラム障害(ASD)がある場合はアリピプラゾール(エビリファイⓇ︎)という薬がそれぞれ効果的です。
認知行動療法
認知行動療法は、ものごとに対する偏ったとらえ方(認知)を変えることを目指す心理的な治療法です。音に対する見方・考え方を変えることで症状とうまく付き合ったり、克服したりすることを目指します。
聴覚過敏の原因はまだはっきりと分かっていないため、予防方法は確立されていません。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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