健康診断・人間ドック

健康診断は、法律で義務付けられています。人間ドックは検査項目が多く、任意で実施する検査です。

年に一度、健康診断を受けることが推奨されており、労働者では年1回の実施が義務づけられています。

労働安全衛生法によって会社に義務づけられてる健康診断の場合は、全額会社負担になります。

20歳以上であれば誰でも受けられますが、30代後半～40代あたりからの受診が多いです。

健康診断より検査項目が多く、病気の早期発見がしやすいことです。

医療費控除の対象にはなりません。

基本的な身体計測、血液検査、胸部X線、尿検査などがあります。

体重や腹囲、血圧や血糖、コレステロール、肝機能などがあります。

再検査や精密検査が必要な場合は先延ばしせず指示に従い、医療機関を受診しましょう。

アルコールなどを含む飲料や、脂質が多い高カロリーな食事を避けることが望ましいです。

貧血や高脂血症、肝臓・腎臓の異常、糖尿病といった生活習慣病のリスクの有無が分かります。

主に肺に異常がないかの評価ができます。

肝臓、膵臓、腎臓、脾臓、胆のうなどの臓器の評価を行います。

40歳以上が目安とされています。

特定健康診断は、40～74歳が対象のメタボリックシンドロームに注目した健診です。

脂肪肝やアルコールが原因となりやすいため、生活習慣に注意が必要です。

胃がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、大腸がんなどがあります。

多くの場合は500～3,000円ほどで受けられますが、自治体により異なります。

20歳から2年に1回のペースで定期的に受診しましょう。

一般的には3～6ヶ月に1回とされています。

全国健康保険協会（協会けんぽ）が行なっている健康診断です。

個人での申し込みは可能です。ただし、35歳未満の場合は補助の対象外となるため、自費になります。

検診はがんなど特定の病気を早めに発見する検査、健診は予防のために健康状態を確認する健康診断のことです。

基本的に費用は自己負担です。実施する医療機関や検査内容によって費用は異なり、一部助成がある場合もあります。

メタボリックシンドロームのリスクの程度によって、指導や支援を受けることができます。

クレアチニンは腎臓の機能を表す数値です。男女で基準値が設定されていますが、筋肉量に依存するため個人差も大きいです。

腎不全など腎臓の機能の低下や筋肉の障害などが考えられます。

筋肉量が少ない、低栄養状態などが原因として考えられます。

一概に良い食べ物はありませんが、タンパク質、塩分、カロリーに気をつけた食事をとるようにしましょう。

検査の値段は、3割負担の場合は3,420円です。この値段に診察料などが加算されます。

前日の夕食後から検査終了までは絶食となります。水以外の飲食は控えてください。内服薬については、主治医の先生にご相談ください。

一般的に、経鼻カメラの方が経口カメラよりも細く、喉や舌の付け根への刺激が弱いため、苦痛は少ないとされています。

検査の際、力を抜いてリラックスしたり、唾を飲み込まないようにすると苦しさを軽減することができます。

何らかの偶発症が発生する確率は0.0013％、それによって死亡する確率は0.00002％と報告されています。

胆道から分泌されるタンパク質の分解酵素のひとつです。

数値が高い場合は、肝臓や胆道の異常などが疑われます。

一般的なγ-GTP検査値の基準値としては、男性が50IU/l以下、女性が30IU/l以下とされます。

アルコールを控えたり、減量で脂肪肝を改善させることで低下が期待できます。

心臓から流れる電気刺激を計測し、波形として表す検査です。不整脈や心臓病の検索に役立ちます。

正常波形に当てはまらない波形のことを、異常波形と呼びます。

心電図の異常には、リズムの異常と波形の形の異常があります。これらの異常がないかを読み取っていきます。

不整脈や心臓の病気、お薬の影響などがあります。ただし、心電図で異常があっても、病的な意味はない場合もあります。

心電図はP波、QRS波、T波の3つの波で構成されており、それぞれ心臓のどの部分に電気が流れているかを表しています。

心電図の異常波形には多様な種類があり、異常の種類によって考えられる病気が異なります。

心臓が、真下から見て電気的に反時計回りに回転した状態であるという所見です。病的なのものではないことが多いです。

S波とT波の間の部分が上昇、ないし低下している状態です。いずれも、心筋梗塞や心膜炎など危険な病気の可能性を示す所見であり、注意が必要です。

赤血球内にある全ヘモグロビンのうち、糖分が結合している割合を表しているものがHbA1cです。

食生活の改善、運動習慣を持つようにするといった生活習慣の改善で低下します。

血糖が高い状態が持続しているため、糖尿病を発症し、動脈硬化の進行によってさまざまな病気の原因となります。

HbA1cは1～2ヶ月の血糖を反映しているため、顕著な低下は難しいです。

基準値は年齢による違いはなく、健診や人間ドックでは5.5％以下とされています

目標値は治療している人の病気の状態や年齢、身体機能によって異なります。

HbA1c6.5％以上では糖尿病が疑われます。

軽く息が切れるくらいの有酸素運動や、筋トレなどのレジスタンス運動を組み合わせて行うことが望ましいとされています。

HbA1cが6.5％以上で糖尿病の可能性が高くなり、精密検査や治療の検討が必要となります。

糖尿病を放置すると、失明や神経障害、腎障害、脳卒中や心筋梗塞などの重大な合併症を起こすことがあります。

内科や糖尿病内分泌科を受診してください。

心臓の病気が進行する可能性があるため、早い段階で詳しい検査を受けてください。

循環器内科を受診してください。もし、胸の痛みが激しい、意識が飛ぶ・飛びそうなどの症状がある場合は、ただちに救急外来を受診してください。

治療が必要な病気であれば、放置をすることで悪化する可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。

消化器科を受診しましょう。

全額自己負担の場合、10万円前後かかります。がんなどの検査で保険適用が認められた場合、3割負担となります。

PETで発見しやすいがんとして、甲状腺がん、頭頸部のがん、肺がん、乳がん、大腸がん、婦人科系のがんなどが挙げられます。

PETで発見しにくいがんとして、脳腫瘍、尿路とその周辺のがん、早期胃がん・食道癌、悪性度の低いがん、血液系のがんなどが挙げられます。

検査目的や検査施設にもよりますが、数日以上かかる場合が多いです。具体的な日数については、検査を受ける施設でご確認ください。

PET-CTは、てんかんやがん、心臓病などの場合に保険適用となる可能性があります。

検査当日は、乳幼児や妊婦さんとの接触は避けるようにしてください。授乳中の方は、検査後24時間以内の授乳を避けてください。

薬の注入後の安静時間や撮影後の待機時間なども含めると、2～3時間ほどかかる施設が多いようです。

PET検査では、良性腫瘍は光らないことが多いですが、唾液腺腫瘍、良性骨腫瘍、良性婦人科腫瘍などは光ることがあります。

男性では50IU/L以上、女性では30IU/L以上であれば詳しい検査、治療が必要となります。

肝臓や胆嚢・胆管、膵臓の病気が隠れている可能性があり、それらが悪化する恐れがあります。

γGTPの異常が指摘された場合、消化器内科を受診しましょう。

もし治療が必要な病気だった場合、放置で悪化する可能性もあります。なるべく早い受診をおすすめします。

異常を指摘された箇所により、受診すべき科は異なります。迷う時は総合診療科などを受診しましょう。