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高血圧

解説

*こちらのページは、クリニックで患者様への説明に使用されています。*

高血圧は脳や心臓の病気につながります

血圧が高い状態が続くと、全身の血管が傷つき、動脈硬化が進んでいきます。

動脈硬化を放置しておくと、心筋梗塞や脳卒中など、致命的な病気に発展するおそれがあります。

心臓や、脳の病気は日本人の死因の上位を占めています。

(厚生労働省. 令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況より)

また、高血圧から腎臓にも負担がかかるほか、認知症になるリスクも高まります。

重大な病気にならないためにも、高血圧はけっして放置せず、医師の指導を受けてしっかり治療するようにしましょう。

高血圧を改善するために

塩分を減らす、DASH食を心がけましょう

血圧を下げるには、減塩食、DASH食(The Dietary Approach to Stop Hypertension)がおすすめです。

日本人はおよそ10g/日の塩分を摂取していますが、高血圧治療ガイドラインでは、塩分摂取量を6g/日未満に抑えることが推奨されています。減塩のコツとしては、以下が挙げられます。

  • 香辛料、香味野菜や果物の酸味を利用する
  • 低塩の調味料(酢、ケチャップ、マヨネーズ、ドレッシング)を上手に使う
  • 外食や加工品(漬物や梅干し、干物、ハム・ソーセージなど)を控える
  • むやみに調味料を使わない(味付けを確かめながら量を調整)
  • 麺類の汁は残す(全部残せば2〜3g減塩できる)
  • 過食を避ける

DASH食とは、飽和脂肪酸やコレステロールが少なく、果物、野菜、無脂肪または低脂肪の牛乳や乳製品、全粒穀物製品、魚、鶏肉、海藻、ナッツ・豆類を多く含む食事のことで、さまざまな研究で血圧を下げる効果が示されており、ガイドラインでも推奨されています。
ナトリウム排出を促進するカリウム、血管を拡張させるマグネシウムやカルシウム、ナトリウムの吸収を抑制する食物繊維を、平均的な食事の2倍を目安に増やし、反対に、飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む食品(肉の脂身、鶏皮、バター、揚げ物類、牛乳など)を平均的な食事の3分の2に減らします。

有酸素運動(散歩やジョギングなど)をしましょう

有酸素運動(散歩やジョギングなど)を一日30分以上行うことが望ましいです。

時間がとれないときは、階段をなるべく使う・立っているときにつま先立ちをするなど、日常の動作の中で体を動かすようにしてみましょう。余裕があれば、週に2〜3回くらいの頻度で自分に合った負荷の筋トレを行っていけるとなおいいです。

どのくらいの運動を行なっていくか、主治医と相談して決めていきましょう。

適切な体重にしましょう

肥満があると、血圧があがるリスクになります。また睡眠時無呼吸症候群のリスクになります。食べ過ぎない、間食をとらないことなどが重要です。

禁煙しましょう

喫煙をしていると、高血圧のリスクになり、また動脈硬化のリスクになります。

薬の使用を検討します

生活習慣の改善で、血圧の改善が不十分なとき、血圧が下がる薬を使用します。

高血圧の原因となる病気については適宜しらべてもらいましょう

高血圧の原因となる、ホルモンの病気や睡眠時無呼吸症候群がないかは、適宜調べてもらいましょう。

事前にお読みいただきありがとうございました

最後にご不明点などあれば、受診の際に 医師・看護師までお声がけください。こちらのページは閉じていただいて大丈夫です。ご受診の予定日時にお越しください。

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