カルシポトリオール水和物・ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(ドボベットⓇ)は乾癬に効果がありますか?
ビタミンD3とステロイドの2つの有効成分が、乾癬の皮膚症状に効果を発揮します。
乾癬にはいくつかの種類がありますが、全体の9割を占めるのが「尋常性乾癬」です。
尋常性乾癬では、炎症の原因物質(炎症性サイトカイン)が過剰につくられることで皮膚の炎症・表皮細胞の異常な増殖が起こり、皮膚が赤く盛り上がって銀白色の細かいフケが浮いてはがれ落ちます。
ドボベットⓇは、活性型ビタミンD3とステロイドの2つの成分をひとつにした塗り薬で、軟膏、ゲル、フォームの3つの剤型が選択できます。両成分ともに尋常性乾癬の皮膚症状を改善する効果があり、尋常性乾癬の治療に用いられます。尋常性乾癬の患者さんにドボベットⓇ軟膏、フォームまたはゲルを1日1回・4週間使用したところ、約80~99%の患者さんで「症状がほぼみられない」あるいは「中等度以上改善」したことが報告されました。
それぞれの成分の効果は以下のとおりです。
活性型ビタミンD3(成分名:カルシポトリオール)
表皮細胞の異常な増殖を抑え、角質のターンオーバー(入れ替わり)の周期を調節するなどの働きがあります。
ステロイド(成分名:ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)
非常に強いクラス(5段階のうち2番目)のステロイド剤で、炎症性サイトカインなどを減らすことで皮膚の炎症を抑える働きがあります。
顔面や粘膜には使えないなどの使用上の注意があります。治療においては必ず医師の指示に従ってください。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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