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かんせん

乾癬

「乾癬」とは、銀白色のフケのようなものをともなう赤い斑点が全身に出る病気で、特に頭部、ひじ、ひざ、おしりに出やすいです。乾癬になると、赤い斑点のような皮疹が全身に生じ、かゆみや爪の変形が出現したり、関節炎になったりすることもあります。皮疹が出たら皮膚科を受診しましょう。

一般内科

宮村 智裕 監修

病気について

乾癬とはどのような病気ですか?

銀白色のフケのようなものをともなう赤い斑点が全身に出る病気です。特に頭部、ひじ、ひざ、おしりに出やすいです。

乾癬を放置するとどうなりますか?

症状が悪化して、全身に広がることがあります。

どのような人が乾癬になりやすいですか?

完全にはわかっていませんが、遺伝や肥満が関係すると言われています。

乾癬は人にうつる病気ですか?

感染症ではないので、人から人にうつることは決してありません。

尋常性乾癬とはなんですか?

尋常性乾癬は、特徴的な白色の鱗屑と赤みを伴う皮疹などが見られる慢性の皮膚疾患です。

乾癬の初期症状にはどのようなものがありますか?

乾癬の初期症状として、手足や体幹に厚い銀白色の鱗屑を伴った紅斑・丘疹がみられます。

爪乾癬とはなんですか?

爪乾癬は乾癬の一形態で、主に爪に異常が見られる状態です。

乾癬の場合、シャンプーする時に気を付けることはありますか?

なるべく刺激は与えすぎないようにして、シャンプーすることを心がけてください。

内臓の病気が原因で乾癬になることはありますか?

内臓疾患が乾癬の原因であると確認されていませんが、肥満や生活習慣病は発症のリスクになると考えられています。

乾癬があると短命になるのですか?

乾癬では糖尿病や高血圧の合併率が高く、心血管疾患等を原因とする死亡率が一般より高いとの報告があります。

かさぶたを剝がし続けるとどうなりますか?

乾癬は皮膚に刺激を与えることで症状が悪化するため、かさぶたを剥がすことは避けてください。

胸鎖関節炎とは何ですか?

胸鎖関節炎は、鎖骨と胸骨をつなぐ関節が炎症を起こしている状態です。

症状について

乾癬ではどのような症状が見られますか?

赤い斑点のような皮疹(ひしん)が全身に生じます。かゆみや爪の変形が出現したり、関節炎になったりすることもあります。

乾癬と症状が似ている他の病気はありますか?

脂漏性皮膚炎や類乾癬などで、似た症状が見られます。

乾癬の合併症にはどのようなものがありますか?

高血圧や脂質異常症、糖尿病のほか、眼の中に炎症を起こす病気を合併しやすくなります。

乾癬が疑われる場合、医療機関を受診する目安はありますか?

皮疹(ひしん)が出たら皮膚科を受診しましょう。

乾癬では頭皮にどのような症状がみられますか?

乾癬では、頭皮に赤い斑点と白色のかさぶた(鱗屑)が現れ、かゆみを伴うことがあります。

指が一本だけ腫れたり、第一関節を曲げると痛い場合、乾癬の可能性はありますか?

乾癬性関節炎による痛みは第一関節にでますが、通常複数の関節に生じます。正確な診断には受診が必要です。

「落屑」や「鱗屑」とは何ですか?

「鱗屑(りんせつ)」は皮膚の最も外側の角質が白く見えるもので、「落屑(らくせつ)」は鱗屑が皮膚から剥がれ落ちることです。

ケブネル現象とは何ですか?

ケブネル現象は、乾癬など皮膚疾患がある方の健康な皮膚に刺激が加わると、原疾患と同じ皮疹がでる現象です

診断について

検査について

受診について

治療について

手続きや支援について

子供向け

薬について

乾癬は一般的にどのような薬を使って治療しますか? 副作用はありますか?

ビタミンD3の入った塗り薬や、ビタミンA誘導体などの飲み薬を使用します。副作用は薬によってそれぞれ異なります。

乾癬の薬はいつまで使うのですか? ずっと使い続けなくてはいけないのですか?

基本的には長期にわたって薬を使っていく必要があります。症状が落ち着けば、薬を減らしたり一部中止したりすることもできます。

乾癬に薬が効かない場合はどうしますか?

炎症を抑える抗体である生物学的製剤を使います。高額な治療法ですが、費用面でサポートを受けられる制度があります。

乾癬に効果のある市販薬はありますか?

現時点で、乾癬の治療につかわれる市販薬はありません。

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