乾癬(膿疱性乾癬を除く)
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更新日:3/10/2023
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乾癬(膿疱性乾癬を除く)について「ユビー」でわかること
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乾癬(膿疱性乾癬を除く)とは
乾癬(かんせん)は、全身の様々な場所の皮膚が赤くなって盛り上がり、表面に銀白色のかさぶたのようなものができて、ポロポロとはがれ落ちる病気です。かゆみには個人差があり、全く見られない人もいればかゆみがある人もいます。皮膚の慢性的な炎症なので、症状が良くなったり悪くなったりをくり返します。
乾癬には、尋常性乾癬、乾癬性関節炎、滴状乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬と、さまざまな種類があり、症状の現れ方が異なります。
研究開発が活発な疾患で、従来から使用されている塗り薬や飲み薬、光線療法に加えて、近年は新しい薬が次々に登場していて、治療の選択肢がたくさんあります。
乾癬(膿疱性乾癬を除く)の特徴的な症状
進行後のリスク
乾癬の症状は、頭皮や髪の生え際、肘、膝、おしりなど外部からの刺激を受けやすい部位でよくみられます。
症状は、ストレス、皮膚の乾燥、喫煙、風邪などの感染症などがきっかけで悪くなりやすいので注意しましょう。皮膚を清潔に保つこと、適度な日光浴も重要なので規則正しい生活が推奨されます。さらに、高血圧や脂質異常症、肥満などのメタボリックシンドロームが関連していることも知られており、それらの生活習慣病のコントロールも重要です。
乾癬は、前述のように皮膚が赤くなって、銀白色のかさぶたのようなものができる尋常性乾癬が90%を占めます。発熱をともない、膿疱(のうほう:うみの溜まった水ぶくれ)が多発する場合や関節の痛みを伴うタイプもあります。早期の専門的な治療が必要なこともあるため、症状が気になる時はすぐ皮膚科で相談してください。
対処法
乾癬の治療には4つの方法があり、本人のライフスタイルや重症度に合わせて治療法を決定します。
①塗り薬(外用療法)
軽症から重症まで、多くの患者さんが塗り薬を使用します。炎症を抑えるステロイド薬と、皮膚の細胞が過剰に作られることを抑えるビタミンD3外用薬が主に使用されます。
②光線療法
乾癬の皮膚症状は一般的に紫外線が強くなる夏の間に良くなる傾向があります。光線療法はこの紫外線による免疫反応を抑える作用を治療に活用しており、塗り薬で効果がない場合や範囲が広い場合、または治りにくい爪まわりなどに、紫外線を当てて治療します。
③飲み薬(内服療法)
塗り薬で効果がない場合や範囲が広い場合に行われます。過剰な免疫反応を抑える薬や、皮膚の細胞が過剰に作られることを抑える薬が主に使用されます。
<①〜③の治療法で効果が不十分な方>
④生物学的製剤・JAK阻害薬
乾癬の炎症が起こるメカニズムの一部をブロックする薬です。他の治療法で症状が良くならず気になる場合は、皮膚科専門医の在籍する病院を受診してください。
参考文献
日本皮膚科学会. "乾癬". 皮膚科Q &A. https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/index.html
Griffiths CEM et al. Lancet. 2021;397(10281):1301-1315.
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乾癬(膿疱性乾癬を除く)のQ&A
乾癬とはどのような病気ですか?
銀白色のフケのようなものをともなう赤い斑点が全身に出る病気です。特に頭部、ひじ、ひざ、おしりに出やすいです。
詳細を見る乾癬を放置するとどうなりますか?
症状が悪化して、全身に広がることがあります。
詳細を見るどのような人が乾癬になりやすいですか?
完全にはわかっていませんが、遺伝や肥満が関係すると言われています。
詳細を見る人に感染する病気ですか?
感染症ではないので、人から人にうつることは決してありません。
詳細を見るどのような症状が見られますか?
赤い斑点のような皮疹(ひしん)が全身に生じます。かゆみや爪の変形が出現したり、関節炎になったりすることもあります。
詳細を見る乾癬と症状が似ている他の病気はありますか?
脂漏性皮膚炎や類乾癬などで、似た症状が見られます。
詳細を見る起こりうる合併症などはありますか?
高血圧や脂質異常症、糖尿病のほか、眼の中に炎症を起こす病気を合併しやすくなります。
詳細を見る医療機関を受診する目安はありますか?
皮疹(ひしん)が出たら皮膚科を受診しましょう。
詳細を見るどのようにして診断しますか?
皮疹(ひしん)、爪の形、関節の腫れなどを注意深く観察します。患部の一部を切り取って観察する組織検査を行うこともあります。
詳細を見るどのような検査を行いますか?
皮疹(ひしん)の一部を切り取って顕微鏡で見る検査を行います。関節炎の疑いがあれば、レントゲン検査、超音波検査、MRI検査なども行います。
詳細を見る一般的にどのような治療を行いますか?
塗り薬、飲み薬、紫外線療法を適宜使い分けます。最近は注射のお薬も使います。
詳細を見る治療を開始してから治るまでの流れが知りたいです。
通常塗り薬から始め、症状に応じて飲み薬や紫外線療法も取り入れます。症状がなかなか改善しなければ、生物学的製剤の使用も考えます。
詳細を見る治療中に、日常生活で気を付けることは何でしょうか?
高カロリーの食事を避け、規則正しい生活を心かけてください。ストレスも避けることが望ましいです。
詳細を見る一般的にどのような薬を用いて治療しますか? 副作用はありますか?
ビタミンD3の入った塗り薬や、ビタミンA誘導体などの飲み薬を使用します。副作用は薬によってそれぞれ異なります。
詳細を見る薬はいつまで使うのでしょうか? ずっと使い続けなくてはいけないのでしょうか?
基本的には長期にわたって薬を使っていく必要があります。症状が落ち着けば、薬を減らしたり一部中止したりすることもできます。
詳細を見る薬が効かない場合はどうしたらいいですか?
炎症を抑える抗体である生物学的製剤を使います。高額な治療法ですが、費用面でサポートを受けられる制度があります。
詳細を見るどの診療科を受診したらいいですか?
皮膚科を受診しましょう。
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乾癬(膿疱性乾癬を除く)と似た病気をチェック
乾癬(膿疱性乾癬を除く)について、医師からのよくある質問
- 現在、皮ふのどこかに厚くザラザラしている部分がありますか?
- 皮ふに何らかの異常がありますか?
- 現在、皮ふにコブ状のものがある、または触れますか?
- 肌にカキのからのようにガサガサしている部分がありますか?
- 頭皮に赤くなっている部位がありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 皮膚科