乾癬
最終更新日:
一般的にどのような薬を用いて治療しますか? 副作用はありますか?
一般内科
宮村 智裕 監修
回答
ビタミンD3の入った塗り薬や、ビタミンA誘導体などの飲み薬を使用します。副作用は薬によってそれぞれ異なります。
解説
塗り薬として、ビタミンD3やステロイド製剤を用います。
塗り薬だけでは十分な症状の改善が見られない場合や、症状の範囲が広い場合は、飲み薬を追加します。
飲み薬としては、
- 免疫抑制剤:メソトレキサート(リウマトレックス)、シクロスポリン(ネオーラル)
- 細胞の増殖を抑える薬:エトレチナート(チガソン)
- 炎症を調節する薬:アプレミラスト(オテズラ)
といったものが用いられます。
飲み薬・塗り薬ともに、皮膚の赤み・かさつきを抑える効果があります。
どの薬を用いるかは、皮疹(ひしん)の重症度や既往歴、血液検査の結果などをもとに決めていきます。
副作用は薬によりさまざまですが、皮膚の炎症や肝機能障害、腎機能障害、消化器症状(吐き気、下痢など)、免疫抑制作用などが生じる場合が多いです。
(参考文献)
小宮根真弓,多田弥生,森田明理. 困ったときに役立つ STEP UP 乾癬診療. メディカルレビュー社, 2019.
ほかの乾癬の質問
薬が効かない場合はどうしたらいいですか?
炎症を抑える抗体である生物学的製剤を使います。高額な治療法ですが、費用面でサポートを受けられる制度があります。
薬はいつまで使うのでしょうか? ずっと使い続けなくてはいけないのでしょうか?
基本的には長期にわたって薬を使っていく必要があります。症状が落ち着けば、薬を減らしたり一部中止したりすることもできます。
治療中に、日常生活で気を付けることは何でしょうか?
高カロリーの食事を避け、規則正しい生活を心かけてください。ストレスも避けることが望ましいです。
治療を開始してから治るまでの流れが知りたいです。
通常塗り薬から始め、症状に応じて飲み薬や紫外線療法も取り入れます。症状がなかなか改善しなければ、生物学的製剤の使用も考えます。
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