乾癬で、治療を開始してから治るまでの流れはどのようなものですか?

塗り薬から始め、効果不十分なら光線療法や内服薬、さらに生物学的製剤が検討されることがあります。

乾癬の治療は、塗り薬から始めて効果に応じて光線療法・内服薬・生物学的製剤へと段階的に進めるのが一般的です。ここでは、乾癬の治療の流れや各治療法について解説します。

乾癬の治療の基本

乾癬の治療は、外用療法(塗り薬)・光線療法・内服療法の3つが基本とされています。これらの治療法を、症状の程度や患者さんの希望、治療効果などを考慮しながら組み合わせて進めていきます。通常は塗り薬から始めて、効果が十分でなければ段階的に治療を強めていく流れが一般的です。

乾癬の外用療法(塗り薬)

乾癬の治療では、まず塗り薬から始めることが多いとされています。主に使われる外用薬には以下のものがあります。

  • ステロイド外用薬:炎症を抑える薬
  • ビタミンD3外用薬:皮膚の過剰な増殖を抑える薬
  • これらの配合薬

塗り薬を続けても十分な効果がみられない場合や、皮疹(ひしん)の範囲が広い場合には、次の段階の治療が検討されます。

乾癬の光線療法と内服療法

塗り薬だけでは改善が難しい場合、光線療法(医療用の紫外線照射機器を使った治療)や内服薬を追加することがあります。内服薬としては、免疫の働きを調整する薬や皮膚の増殖を抑える薬などが用いられます。また、皮疹の範囲が広い場合には、治療の早い段階から光線療法が併用されることもあります。

乾癬の生物学的製剤とは

外用療法・光線療法・内服療法で十分な効果が得られない中等症から重症の方には、生物学的製剤という注射薬の使用が検討されることがあります。生物学的製剤は、乾癬の原因となる体内のサイトカインをピンポイントで抑える薬で、現在11種類が使用可能とされています。使用開始にあたっては、特定の医療機関での診察と検査が必要です。

乾癬は治る病気?

個人差はありますが、治療によって皮疹が完全に消える方は30〜70%程度とされています。ただし、乾癬は慢性の病気であり、遺伝的な体質を根本から変えることは難しいと考えられています。乾癬は心血管疾患や生活習慣病との関連も指摘されており、不規則な生活やストレスなどの悪化要因を避けることが、再発の予防につながるとされています。症状が気になるときや治療について相談したいときは、早めに皮膚科など、医療機関への受診をご検討ください。

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  4. 公開

大阪府済生会泉尾病院 皮膚科

野村 祐輝 監修

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