乾癬と症状が似ている他の病気はありますか?
脂漏性皮膚炎や類乾癬など乾癬と似た症状の病気は複数あり、診断には医師の判断が必要とされています。
乾癬は、脂漏性皮膚炎や類乾癬、白癬(水虫)など複数の皮膚疾患と症状が似ており、見た目だけでは区別が難しいことがあります。ここでは、乾癬と間違えやすい病気の特徴や診断方法について解説します。
乾癬と似た症状が出る病気
乾癬は、銀白色のかさぶたのような鱗屑(りんせつ)を伴い、境界がはっきりした赤い盛り上がり(紅斑)が全身に現れる皮膚の病気です。こうした症状は乾癬以外の病気でも見られることがあるため、見た目だけで区別することが難しい場合があります。
乾癬と脂漏性皮膚炎の違い
脂漏性皮膚炎は、乾癬と特に間違えやすい病気のひとつです。どちらも頭皮に赤みやフケのような症状が出ることがありますが、脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が多い部位(頭皮・顔・わきの下など)に現れやすいのが特徴とされています。一方、乾癬の鱗屑はより厚く銀白色で、境界が明瞭である点が異なるとされています。
乾癬と間違えやすいその他の皮膚の病気
乾癬と似た症状を起こす可能性がある病気には、以下のようなものがあります。
- 類乾癬:名前は似ていますが、乾癬とは異なる病気で、皮膚のリンパ球増殖性疾患に分類されます
- 白癬(水虫):最も多い部位は足ですが、体部や頭皮にも環状の赤い発疹が出ることがあり、爪の変化も乾癬の症状と似ることがあります
- ジベルばら色粃糠疹(ひこうしん):体幹にうろこ状の赤い斑点が広がる病気です
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう):手のひらや足の裏に膿疱(膿を持った水ぶくれ)ができる病気で、膿疱性乾癬との区別が難しいことがあります
乾癬の診断方法
乾癬には確定診断のための特定の検査はなく、医師が皮疹の見た目や病歴(いつからどのように症状が出はじめたかなど)を総合的に判断して診断します。ほかの病気との区別が難しい場合には、皮膚の一部を麻酔して採取したものを詳しく調べる皮膚生検(病理組織検査)が行われることがあります。皮膚に気になる症状が続くときは、早めに皮膚科など医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
公益社団法人日本皮膚科学会『皮膚科Q&A 乾癬 Q1 乾癬はどういう病気ですか?』https://qa.dermatol.or.jp/qa14/q01.html,(参照 2026-08-14).
公益社団法人日本皮膚科学会『皮膚科Q&A 乾癬 Q10 どんな検査をしますか?』https://qa.dermatol.or.jp/qa14/q10.html,(参照 2026-08-14).
難病情報センター『膿疱性乾癬(汎発型)(指定難病37)』https://www.nanbyou.or.jp/entry/455,(参照 2026-08-14).
Gisondi P, Bellinato F, Girolomoni G. Topographic Differential Diagnosis of Chronic Plaque Psoriasis: Challenges and Tricks. J Clin Med. 2020;9(11):3594.
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大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
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