ブロダルマブ(ルミセフⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

主な副作用として風邪が、また、まれではありますが、重い感染症や過敏症なども報告されています。

解説

ブロダルマブ(ルミセフⓇ)は免疫反応に作用する薬であり、主な副作用として風邪(頻度:5%以上)が報告されています。
また、このほかに、まれではありますが、以下のようなものが報告されています。
このような症状がみられた場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

重大な副作用

重篤な感染症(頻度:0.9%)※

ウイルス、細菌、真菌(カビ)による感染症を起こすことがあります。発熱身体がだるいといった症状や、他に咳や息切れなどの症状がみられることがあります。

好中球数減少(頻度:0.7%)

白血球の一種が減ってしまい、細菌の感染症に弱くなることがあります。発熱、さむけ、のどの痛みなどの症状がみられることがあります。

重篤な過敏症(アナフィラキシー)(頻度:0.02%)

息苦しさ、意識の低下、めまい吐き気、嘔吐、かゆみ、蕁麻疹、唇や口のまわりの腫れなどの症状がみられることがあります。

その他の副作用(頻度:いずれも1~5%未満)

  • 鼻炎・咽頭炎
  • カンジダ症(口の中、食道、腟などの粘膜に白いコケのようなものが付着し、赤みや痛みをともなう)
  • 毛包炎(毛穴部分の赤い発疹や膿をもった発疹
  • 発疹
  • 皮膚のかゆみ
  • 関節痛
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 注射部位反応(赤み、痛み、かゆみ、腫れ)

など

※特に、過去に結核にかかったことのある方は、ブロダルマブ(ルミセフⓇ)の服用中に菌の活動化を起こすおそれがあり、注意が必要です。お薬を始めるにあたっては、気付かないうちに感染した形跡がないかを調べ、必要があれば予防治療などの対策を行うことが一般的です。これまでに結核に感染した、治療をしたことがある場合やその他感染症の治療中の場合には、その内容を医師に伝えるようにしてください。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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(参考文献)

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