JAK阻害薬とは、どのようなお薬ですか?
ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素の働きを阻害することで、炎症の原因物質がつくられるのを防ぐお薬です。
JAK阻害薬とは、ヤヌスキナーゼ(Janus kinase:JAK)という酵素の働きを阻害するお薬のことです。
ヤヌスキナーゼ(JAK)とは、炎症の原因物質(炎症性サイトカイン)による刺激が細胞内に伝わる過程で必要となる酵素です。
JAKの働きによって、刺激が細胞内に伝わると、炎症性サイトカインが過剰につくられ、炎症やかゆみを引き起こします。
これに対し、JAK阻害薬は、JAKに結合してJAKの働きを止めることによって、複数の種類の炎症性サイトカインがつくられるのを防ぎます。
現在、JAK阻害薬には、以下のようなお薬があり、アトピー性皮膚炎や関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などの治療に用いられています。
- ウパダシチニブ(リンヴォックⓇ錠)
- トファシチニブ(ゼルヤンツⓇ錠)
- バリシチニブ(オルミエントⓇ錠)
- ペフィシチニブ(スマイラフⓇ錠)
- フィルゴチニブ(ジセレカⓇ錠)
など
ただし、使える病気や服用方法は各薬剤ごとにそれぞれ異なりますので、使用する際は医師や薬剤師に相談しましょう。

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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