潰瘍性大腸炎
「潰瘍性大腸炎」とは、大腸の粘膜に炎症が起こる病気で、原因はいまだ明らかではなく、難病の一つとされています。症状としては、血便や腹痛、下痢などが見られるほか、関節痛や皮膚など腸以外にも合併症が出ることがあり、また、炎症が長年続くと大腸がんが発生してくる可能性があります。自覚症状がある場合は早めに消化器内科に相談をしましょう。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
みんなのQ&A
もっと見る病気について
出血したり、腸が異常に膨らんだり、腸に穴があくなど重症な合併症をおこす危険があります。
7~8年以上経過すると、大腸がんを発症しやすいことがわかっています。
ストレスが症状を悪化させることがあります。
発症した時に重篤な合併症がある場合は致命的になる危険性もありますが、比較的稀です。適切な治療によって症状が落ち着いていれば、一般の方と死亡率に差はないと言われています。
潰瘍性大腸炎になりやすい性格はわかっていません。部分的に遺伝的因子などが関係すると考えられています。
症状の対処方法については、まずは医師にご相談ください。
潰瘍性大腸炎では、体調管理やストレス軽減、トイレ環境の配慮が必要です。
潰瘍性大腸炎は人から人にうつることはありません。
中等症以上の症状として、頻回な排便、血便、発熱、頻脈、貧血、炎症反応の亢進があります。
潰瘍性大腸炎は、炎症性腸疾患と総称される病気のうちのひとつです。
大腸カタルとは大腸の一時的な炎症が起きていることで、潰瘍性大腸炎は大腸に炎症を起こす指定難病です。
正確な患者さん数は不明ですが、2013年度末で16万人ほどで、増加傾向にあると言われています。
大腸がんのリスクは上がりますが、実際に発症するのはごく一部の患者さんです。
男女比は1:1とほぼ同じです。
潰瘍性大腸炎の患者さんでも焼肉を食べることは可能ですが、いくつかの注意点があります。
潰瘍性大腸炎は大腸に影響を及ぼすのに対し、クローン病は口から肛門までの消化管全体に影響を及ぼす可能性があります。
大腸炎には、潰瘍性大腸炎のほか、感染性腸炎や閉塞性大腸炎などの種類があります。
腹部症状が治まっている寛解期であれば特別な制限はないと言われています。
患者さんによっては、潰瘍性大腸炎とクローン病の特徴をどちらも持っていることもあります。
大腸の粘膜に炎症が起こり、ただれや潰瘍ができる病気です。
腹痛、下痢、便に血液が混ざるなどの症状が現れます。重症化すると貧血、めまいなども起こります。
原因はいまだ明らかでなく、難病の一つとされています。
男女差はなく、若者から高齢者まで発症する可能性があります。
検査について
おもに大腸の内視鏡検査を行います。
潰瘍性大腸炎の診断および重症度や治療の評価、がんのスクリーニング目的に内視鏡検査が必要です。
潰瘍性大腸炎の診断は血液検査のみではできませんが、重症度の評価に役立ちます。
麻酔ありで行うことも可能ですが、医療機関により異なりますので詳しくは医師にご相談ください。
内視鏡検査で採取した大腸粘膜組織を顕微鏡で観察し、特徴的な炎症や組織変化がないか調べる検査です。
潰瘍性大腸炎は便検査だけではわかりませんが、診断の補助や経過観察のために用いられています。
症状や行っている治療によって異なります。
病気の診断ではなく、発症リスクや特定の薬の副作用の出やすさを調べる際に行われます。
C反応性タンパク質(CRP)と赤血球沈降速度(ESR)です。
潰瘍性大腸炎の確定診断や評価のための尿検査は、一般的に行われません。
診断や病態のモニタリングなどが目的の場合、一般的に入院の必要はありません。
大腸内視鏡検査を中心に、必要に応じてX線検査やMRI、CT、超音波検査が行われます。
わかる場合もありますが、確定診断には大腸内視鏡検査・病理検査が必要です。
潰瘍性大腸炎の検査費用は、検査の種類や頻度、保険適用の有無によって異なります。
治療について
予防法は確立されていませんが、規則正しい食生活は大切だと言われています。
おもに大腸の炎症を抑える薬で治療します。
再発する場合も多いので、薬の減量や中止については医師と相談しましょう。
症状がある時は、消化によい食べ物など胃腸に負担がかからないような食事をすることが大切です。
入院期間に関するデータはありません。病気の状況や患者さんが持つ要因などにより異なります。
お薬が効かない場合には他のお薬に変更したり、場合によっては手術も検討されます。
再燃時には、症状や重症度に合わせて炎症を抑えるお薬を使用します。
炎症性腸疾患を専門にみる診療科のある病院も存在します。
他のお薬に変更するほか、血球成分除去療法と呼ばれる治療法もあります。
中等症・重症の患者さんは入院して治療することがあります。
点滴治療をするお薬にはインフリキシマブ(レミケードⓇ)やミリキズマブ(オンボーⓇ)があります。
病院を変えたい場合は、セカンドオピニオンを受けることができます。
症状について
下痢や血便が見られます。
血便や下痢の回数が増える、あるいは発熱、貧血によるめまいや動悸などの症状があると重症化が疑われます。
潰瘍性大腸炎では腹痛はよく起こり、けいれん性や持続的な腹痛が起こることもあります。
はい、20~25%の方が疲れやすくなると報告しています。
はい、ガス(おなら)が発生することはよくあります。
潰瘍性大腸炎では便秘より下痢の症状が多いですが、便秘がみられることもあります。
潰瘍性大腸炎の血便の症状は、ストレスによって悪化する可能性があります。
血便が止まらない場合には、早急にかかりつけの医療機関を受診しましょう。
寛解を目指した治療を開始する、もしくは現在行なっている治療を変更するという方法があります。
発熱は潰瘍性大腸炎の悪化のサインであることもありますが、そうでない場合もあります。
潰瘍性大腸炎の症状のひとつとして、脈が速くなるという症状が現れる可能性があります。
腸管以外の合併症として皮膚症状があり、かゆみがみられる可能性もあります。
軽症では自分で気づくことは難しい可能性があります。
まずは潰瘍性大腸炎の適切な治療を受け、腸内の炎症を抑えることが大切です。
潰瘍性大腸炎では、炎症により血管が見えづらくなったり、出血がみられるなどの内視鏡所見が特徴的です。
解説欄のイラストをご参照ください。
潰瘍性大腸炎では、貧血がみられる場合があります。炎症を改善する薬や、鉄剤などで対応します。
直腸炎型の潰瘍性大腸炎は他の型と同様に下痢や血便、持続的な腹痛を伴うことがあります。
潰瘍性大腸炎が再燃する前兆としては、主症状と同様に下痢や血便、腹痛を伴うことがあります。
潰瘍性大腸炎の患者さんが背中の痛みを訴えることもあります。
潰瘍性大腸炎では関節炎が起こることもあります。
診断について
はい、似たような症状の病気があります。診断するときには正確に区別されます。
潰瘍性大腸炎の診断は、症状、内視鏡検査または注腸X線検査、組織学的検査の3つで行います。
潰瘍性大腸炎は軽症、中等症、重症に分類され、排便回数などの症状と検査所見で判断します。
潰瘍性大腸炎の寛解は、腹痛・血便などの臨床症状と、内視鏡の所見を総合して評価します。
潰瘍性大腸炎は、さまざまな重症度があり、また、他の病気と似ている症状もあるため、誤診が発生する可能性はあります。
手続きや支援について
中等症以上の患者さんは、指定難病の医療費助成を受けることができます。
特定医療費受給者証の申請は、都道府県・指定都市の窓口に必要な書類を提出します。
特別な場合を除き、潰瘍性大腸炎で受診する場合にも選定療養費はかかります。
潰瘍性大腸炎は指定難病であるため、難病医療費助成制度の対象となります。
潰瘍性大腸炎は 厚生労働省が定める「指定難病」のひとつで、「難病法」に基づく医療費助成の対象となります。
食事や生活習慣の管理を手伝うことで、ご家族として潰瘍性大腸炎の患者さんの日常生活をサポートをすることができます。
薬について
服用してから数日〜1週間ほどで効き始めることが多いです。
「メサラジン錠」はメサラジン徐放錠の販売名のひとつです。
なかなか治らない潰瘍性大腸炎の治療には、免疫を抑える薬や炎症を起こす物質を中和する薬を用います。
ガイドラインでは推奨されていませんが、通常の治療に併用して使われる場合があります。
ステロイドを使用した場合、通常は7~10日間で効果が出ます。
注射剤には、主に抗TNFα拮抗薬という炎症を抑える効果のあるお薬があります。
潰瘍性大腸炎の治療に使用される主な薬と副作用については解説欄をご参照ください。
ステロイドの副作用には、感染症の悪化や糖尿病、消化性潰瘍などさまざまなものがあります。
潰瘍性大腸炎の治療で使用する免疫抑制剤にはさまざまな種類があります。
潰瘍性大腸炎を市販薬で治療することは難しいです。
潰瘍性大腸炎の治療に使用される免疫抑制剤を内服する際は、感染症のリスクを考慮して慎重に服用する必要があります。
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