潰瘍性大腸炎の寛解の基準を教えてください。
潰瘍性大腸炎の寛解は、腹痛・血便などの臨床症状と、内視鏡の所見を総合して評価します。
潰瘍性大腸炎の寛解の基準は、臨床症状と内視鏡所見を総合して判断します。寛解には臨床的寛解と内視鏡的寛解の2つがあり、両方を達成することが治療の目標とされています。
臨床的寛解
患者さんが血便、下痢、腹痛などの自覚症状をほとんど感じない状態を指します。具体的には、1日の排便回数が正常に近づき、血便が消失していることが寛解の重要な指標です。
内視鏡的寛解
内視鏡検査において、大腸粘膜の炎症がほとんどないか、軽度の発赤が残る程度の状態を指します。内視鏡的寛解は、潰瘍性大腸炎の長期的な予後(病気や治療の経過・結末についての見通し)を改善し、再発リスクを下げるために重要です。
寛解を維持することが潰瘍性大腸炎の治療の最終目標であり、適切な薬物療法や定期的なモニタリングが必要です。
公開日:
最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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