潰瘍性大腸炎の薬にはどのような副作用がありますか?
潰瘍性大腸炎の治療に使用される主な薬と副作用については解説欄をご参照ください。
現在、潰瘍性大腸炎を完全に治す薬はありませんが、腸の炎症を抑える薬はあります。治療の目的は、腸の炎症を抑えて症状をコントロールすることです。
主な薬と各副作用は以下の通りです。
【5-アミノサリチル酸(5-ASA)】
これは腸の炎症を抑える薬で、飲み薬や座薬として使われます。
主な重大な副作用
【副腎皮質ステロイド】
プレドニゾロンなどの強力な炎症抑制薬です。
主な重大な副作用
- 感染症の悪化:B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎など
- 副腎皮質機能不全や糖尿病:副腎の機能が低下したり、糖尿病が発症することがあります
- 消化管の問題:消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血など
- 精神的な問題:精神変調、うつ状態など
【免疫調節薬または抑制薬】
シクロスポリンなどの薬で、ステロイドが効かない患者さんに使われます。
主な重大な副作用
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
難病情報センター.潰瘍性大腸炎(指定難病97).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/62(参照 2024-06-11)
棟方昭博ほか.医療用医薬品 : メサラジン (メサラジン徐放錠250mg「日医工P」 他).KEGG,https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00069567(参照 2024-12-13)
医療用医薬品 : プレドニゾロン.KEGG,https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00048083(参照 2024-12-13)
医療用医薬品 : シクロスポリン.KEGG,https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00060160(参照 2024-12-13)
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