潰瘍性大腸炎の治療で使う免疫抑制剤にはどのようなものがありますか?

潰瘍性大腸炎の治療で使用する免疫抑制剤にはさまざまな種類があります。

解説

潰瘍性大腸炎の治療で使用する免疫抑制剤には以下の種類があります。

【副腎皮質ステロイド】

  • プレドニゾロン:飲み薬や注射で使われ、中等症から重症の患者さんに効果的ですが、再発を防ぐ効果はありません。最近では、肝臓で速やかに分解される新しいステロイドのブデソニドも使われています

【免疫調節薬または抑制薬】

  • アザチオプリンや6-メルカプトプリン:ステロイドをやめると悪化する患者さんに有効です
  • シクロスポリンやタクロリムス:ステロイドが効かない患者さんに使われます

【抗TNFα拮抗薬】

  • インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブ:注射薬で、効果があれば定期的に投与されます。アダリムマブとゴリムマブは自己注射も可能です

【接着分子を標的とした治療】

  • ベドリズマブ:リンパ球が腸に入るのを防ぐ薬で、8週ごとに点滴します
  • カロテグラストメチル:飲み薬で、特定の患者さんに使われますが、維持療法には使えません

【抗インターロイキン抗体薬】

  • ウステキヌマブ:炎症を引き起こす物質を抑える薬で、12週ごとに皮下注射します
  • ミリキズマブ:特定の炎症物質を抑える薬で、最初は点滴、その後は皮下注射します

【ヤヌスキナーゼ阻害薬】

  • トファシチニブ、フィルゴチニブ、ウパダシチニブ:免疫細胞に作用して炎症を抑える飲み薬です

公開日

最終更新日

医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

石川 翔理 監修

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