潰瘍性大腸炎になりやすい性格はありますか？

潰瘍性大腸炎になりやすい性格はわかっていませんが、部分的に、遺伝的因子や患者さんの背景が部分的に関係している可能性があります。

遺伝的因子

家族内での発症があり、何らかの遺伝的因子が関係していると考えられています。患者さんの約20％に、潰瘍性大腸炎やクローン病の近親者がいるとの報告があります。最近では、発病に関係する可能性がある複数の遺伝子が確認されていますが、その型を持っていたからといって必ず発症するわけでもありません。発症には、遺伝的要因と食生活などの環境要因などが複雑に絡み合って発病すると考えられています。

患者さんの背景

虫垂切除をした人では発症リスクが低いことや、過去の積算喫煙本数が多い人が禁煙した場合や、過去に積算飲酒量の多い人が断酒した場合にはその後数年間発症のリスクがあがるとの研究結果があります。
一方、喫煙は潰瘍性大腸炎の治療効果を弱め、再発の原因になると言われています。潰瘍性大腸炎の治療中である場合は禁煙が重要となります。