潰瘍性大腸炎の場合、服用するのに注意が必要な薬はありますか?
潰瘍性大腸炎の治療に使用される免疫抑制剤を内服する際は、感染症のリスクを考慮して慎重に服用する必要があります。
潰瘍性大腸炎の治療では、免疫抑制作用のある薬が使用されます。免疫抑制作用のある薬の内服では以下のような注意点があります。
特に強い免疫抑制を伴う治療では、感染症のリスクを考慮して慎重に服用する必要があります。
例えば、B型肝炎ウイルス感染者に対して免疫抑制治療を行う場合、ウイルスが再活性化して肝炎を発症する可能性があるため、事前にスクリーニングが必要です。
抗TNFα抗体製剤治療では結核のリスクがあり、治療前に結核にかかったことが無いかの検査を行う必要があります。
また、痙攣性の腹痛の改善を目的に使用される抗コリン薬(ブスコパン)も、中毒性巨大結腸(腸が大きく膨らみ破裂する危険性のある合併症)を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
難病情報センター.潰瘍性大腸炎(指定難病97).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/62(参照 2024-06-11)
サノフィ株式会社.“ブスコパン錠10mg”..https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00056272.pdf,(参照 2024-12-13).
日本消化器病学会.“炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020”.日本消化器病学会.https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/guideline/pdf/ibd2020_.pdf,(参照 2024-12-13).
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潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?
大腸の粘膜に炎症が起こり、ただれや潰瘍ができる病気です。
潰瘍性大腸炎ではどのような症状が見られますか?
腹痛、下痢、便に血液が混ざるなどの症状が現れます。重症化すると貧血、めまいなども起こります。
潰瘍性大腸炎になる原因は何ですか?
原因はいまだ明らかでなく、難病の一つとされています。
潰瘍性大腸炎にはどのような人がなりやすいですか?
男女差はなく、若者から高齢者まで発症する可能性があります。
潰瘍性大腸炎を放置するとどうなりますか?
出血したり、腸が異常に膨らんだり、腸に穴があくなど重症な合併症をおこす危険があります。
潰瘍性大腸炎は大腸がんと関係がありますか?
7~8年以上経過すると、大腸がんを発症しやすいことがわかっています。
潰瘍性大腸炎ではどのような検査を行いますか?
おもに大腸の内視鏡検査を行います。
潰瘍性大腸炎の予防のためにできることを教えてください。
予防法は確立されていませんが、規則正しい食生活は大切だと言われています。
潰瘍性大腸炎ではどのような治療を行いますか?
おもに大腸の炎症を抑える薬で治療します。
潰瘍性大腸炎は一度治っても再発しますか?
再発する場合も多いので、薬の減量や中止については医師と相談しましょう。
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