潰瘍性大腸炎の重症度について教えてください。

潰瘍性大腸炎は軽症、中等症、重症に分類され、排便回数などの症状と検査所見で判断します。

解説

潰瘍性大腸炎の重症度は、臨床的症状や検査所見を基に評価されます。
重症度は軽症、中等症、重症の3つに分類され、下痢の回数、血便の程度、発熱や頻脈の有無、採血での貧血や炎症の有無といった要素で判断されます。

具体的には、以下のように分類されます。

軽症

排便回数が1日4回以下、血便が少ないか軽度である状態、発熱や頻脈がなく、採血でも貧血や炎症がない

中等症

重症と軽症の基準の間に該当する

重症

排便回数が1日6回以上、明らかな血便、発熱(37.5°C以上)、頻脈(90回/分)、貧血(ヘモグロビン値が10g/gL以下)、炎症反応の上昇(赤沈30mm/hr以上またはCRP3.0mg/dL以上)が伴う状態

公開日

最終更新日

横浜医療センター 消化器科

川崎 千瑛 監修

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潰瘍性大腸炎

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関連するQ&A

潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?

大腸の粘膜に炎症が起こり、ただれや潰瘍ができる病気です。

潰瘍性大腸炎ではどのような症状が見られますか?

腹痛、下痢、便に血液が混ざるなどの症状が現れます。重症化すると貧血、めまいなども起こります。

潰瘍性大腸炎になる原因は何ですか?

原因はいまだ明らかでなく、難病の一つとされています。

潰瘍性大腸炎にはどのような人がなりやすいですか?

男女差はなく、若者から高齢者まで発症する可能性があります。

潰瘍性大腸炎を放置するとどうなりますか?

出血したり、腸が異常に膨らんだり、腸に穴があくなど重症な合併症をおこす危険があります。

潰瘍性大腸炎は大腸がんと関係がありますか?

7~8年以上経過すると、大腸がんを発症しやすいことがわかっています。

潰瘍性大腸炎ではどのような検査を行いますか?

おもに大腸の内視鏡検査を行います。

潰瘍性大腸炎の予防のためにできることを教えてください。

予防法は確立されていませんが、規則正しい食生活は大切だと言われています。

潰瘍性大腸炎ではどのような治療を行いますか?

おもに大腸の炎症を抑える薬で治療します。

潰瘍性大腸炎は一度治っても再発しますか?

再発する場合も多いので、薬の減量や中止については医師と相談しましょう。

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