潰瘍性大腸炎ではおならがよく出ますか?
潰瘍性大腸炎では、腸の炎症や腸内細菌の変化により、おならが増えることがあります。
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜に炎症が起きる病気で、おならやお腹の張りに悩む方も少なくありません。ここでは、おならが増える原因や主な症状について解説します。
潰瘍性大腸炎の主な症状
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍(かいよう)ができる原因不明の慢性疾患で、国の指定難病にも定められています(難病情報センター)。代表的な症状には以下のものがあります。
- 血便・粘血便(血の混じった便)
- 下痢
- 腹痛
- 発熱や体重減少
これらの症状はよくなる時期(寛解期)と悪化する時期(再燃期)を繰り返すのが特徴です。炎症は直腸から始まり、大腸全体に連続的に広がっていくことがあります(炎症性腸疾患診療ガイドライン2020)。
潰瘍性大腸炎でおならが増える原因
潰瘍性大腸炎では、腸の粘膜に炎症が続くことで腸の動き(蠕動運動)が乱れることがあります。さらに、腸内細菌のバランスが崩れ、ガスを多く産生する菌が増えることも指摘されています(患者さんとご家族のためのIBDガイド2023)。こうした変化が重なることで腸内にガスがたまりやすくなり、おならの回数が増えたりお腹が張ったり(腹部膨満感)することがあります。
潰瘍性大腸炎の症状としては下痢や血便が注目されがちですが、腹部の不快感やお腹の張りを感じている方も少なくありません。おならが以前より増えたと感じる場合は、腸の炎症が影響している可能性があります。
潰瘍性大腸炎のおならやお腹の張りが続くとき
おならやお腹の張りが長く続く場合は、腸の炎症が活動期にある可能性も考えられます。特に、血便や下痢の回数が増えた、腹痛がつらいといった症状をあわせて感じるときは、潰瘍性大腸炎をはじめとする腸の病気の可能性を含めて、早めに医療機関への受診をご検討ください。すでに潰瘍性大腸炎と診断されている方も、症状に変化を感じたときは担当の医師に相談することが大切です。
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(参考文献)
日本消化器学会. 炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改訂第2版). 南江堂. 2020
難病情報センター『潰瘍性大腸炎(指定難病97)』 https://www.nanbyou.or.jp/entry/218,(参照 2026-08-31).
日本消化器学会.“日本消化器病学会 患者さんとご家族のためのIBDガイド 2023”.日本消化器病学会.https://www.jsge.or.jp/committees/guideline/disease/pdf/ibd_2023.pdf,(参照 2026-08-31).
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富士在宅診療所 一般内科
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