お腹の張り
同義語
腹部膨満感
「お腹の張り」とは、お腹が全体的もしくは部分的に張って苦しくなる症状を「お腹の張り」もしくは「腹部膨満感」と呼びます。一般的には消化管にガスがたまって起こるケースが比較的多いとされています。また、便秘、お腹の中の炎症や腫瘍、妊娠なども考えられます。お腹を休めてみても治らないときは受診し、激痛や出血を伴う場合は必ず消化器内科か内科を受診してください。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
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治療について
規則的な食事や睡眠、高脂肪食を避けることをおすすめします。
腸内環境を整える食べ物を食事に取り入れることが効果的です。特に、腸内ガス産生が少ない低FODMAP食がおすすめです。
お腹に負担のかからない、消化のいい食べ物を選びましょう。便秘のときは食物繊維を多くとることで症状が改善することがあります。
暴飲暴食を避け、適度に運動しましょう。
痛くない程度にお腹を「の」の字にマッサージしたり、お腹を温めたりすると効果的です。
病気について
ストレスが原因でお腹の張りを感じる可能性はあります。
大腸がんの可能性はあります。特に血便や腹痛などの症状を伴う場合や、肥満や喫煙など大腸がんのリスクがある場合は要注意です。
子宮筋腫でお腹の張りや痛みを感じることがあります。
妊娠後期にはお腹の張りを感じやすくなります。周期的なお腹の痛みを感じる場合には、陣痛の始まりの可能性があります。
下腹部の違和感や、お腹が引っ張られる、いつもより硬いなどの感覚が多いです。
便秘によるものが多いですが、便秘でなくても消化不良などが原因となることもあります。
消化管にガスがたまって起こるケースが比較的多いです。また、便秘、お腹の中の炎症や腫瘍、妊娠なども考えられます。
症状について
豆類、玉ねぎ、ごぼう、カリフラワーなどは、お腹にガスが溜まりやすい食材です。
暴飲暴食や食事中のおしゃべり、ストレスなどで空気を飲み込むこと(呑気症:どんきしょう)などが膨満感の原因になります。また、便秘や胃炎などの病気も原因になります。
安定期でも子宮の筋肉の収縮に伴うお腹の張りを感じることがあります。
出血を伴う場合や痛みを感じる場合にはかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。
お腹が全体的もしくは部分的に張って苦しくなる症状です。
診断について
(参考文献)
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