お腹が張る
の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/05/09
「お腹が張る」がどの病気に関連するかAIでチェックする
お腹が張るについて「ユビー」でわかること
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「お腹が張る」はどんな症状ですか?
お腹が張るとは
「お腹にガスがたまったり、張った感じがする」に関連する主の病気には、ヘリコバクター・ピロリ感染症、呑気症(空気嚥下症)、肝硬変などがあります。
「お腹が張る」に関連する症状はありますか?
「お腹が張る」のQ&A
- A.
豆類、玉ねぎ、ごぼう、カリフラワーなどは、お腹にガスが溜まりやすい食材です。
解説小腸で吸収されにくく、大腸で発酵しやすい糖質を総称してFODMAPと言います。
FODMAPが多く含まれる食品をとると、腸内ガスが多量に産生されて、お腹にガスが溜まりやすくなります。
高FODMAP食品には、上記以外に、小麦、いも類、乳製品などがあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るTommaso Pessarelli. The low-FODMAP diet and the gluten-free diet in the management of functional abdominal bloating and distension. Frontiers in Nutrition. 2022,
機能性消化管疾患診療ガイドライン2020ー過敏性腸症候群(IBS)(改訂第2版). 日本消化器病学会,2020. - A.
暴飲暴食や食事中のおしゃべり、ストレスなどで空気を飲み込むこと(呑気症:どんきしょう)などが膨満感の原因になります。また、便秘や胃炎などの病気も原因になります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る胃が張るような膨満感を引き起こす生活習慣としては、主に以下のものが挙げられます。
- 暴飲暴食
- 不規則な食生活
- おしゃべりやストレスなどによる呑気症(空気を飲み込んでしまうこと)
膨満感が生じる病気としては、以下の3つの頻度が高いと言われています。
また、胃炎や胃潰瘍、胃がんなど胃腸自体に問題があることで、膨満感を感じることがあります。慢性便秘症
便が十分に、かつ快適に排出できない状態が慢性的に続くことです。
機能性ディスペプシア
胃カメラの検査で明らかな原因がないにもかかわらず、膨満感や食後のもたれ、胃の痛みなどの症状が慢性的に続く病気です。
過敏性腸症候群
- A.
安定期でも子宮の筋肉の収縮に伴うお腹の張りを感じることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る安定期においても子宮筋の収縮に伴うお腹の張りを感じることがあり、ブラクストン・ヒックス収縮と呼ばれています。
ブラクストン・ヒックス収縮には以下のような特徴があるとされています。ブラクストン・ヒックス収縮の特徴
- 痛みを伴わない程度の張り
- 子宮の一部のみが硬くなる
- 頻度や強さが不規則
- 活動後や排尿前などに感じやすい
ブラクストン・ヒックス収縮は、正常な妊娠経過においても認められるものですが、以下のような症状がある場合には、早産のリスクが高い、あるいは胎児の状態が悪化している可能性があります。
早産のリスクが高い、あるいは胎児の状態が悪化している場合
- 規則的な痛みを感じる
- 出血、破水感を伴う
- 胎動が明らかに減少している、あるいは胎動を感じない
上記に該当する場合は、早期にかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。
- A.
出血を伴う場合や痛みを感じる場合にはかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る軽い症状であれば、正常の妊娠でもよく見られる症状であり、基本的には休養をとることで経過をみるとよいでしょう。
ただし、出血がある場合や、痛みを感じる場合には切迫流産の可能性があるので、かかりつけの産婦人科医と相談するようにしてください。 - A.
お腹が全体的もしくは部分的に張って苦しくなる症状です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹が全体的もしくは部分的に張って苦しくなる症状を「お腹の張り」もしくは「腹部膨満感」と呼びます。
お腹が実際に膨れる場合もあれば、見た目は膨れていないものの張って苦しく感じる場合もあります。
吐き気や便秘、下痢を伴うこともあります。 - A.
お腹の張りが続く場合、病院に行くことをおすすめします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹の張りはさまざまな原因で生じる可能性のある症状です。
症状がお腹の張りだけであれば、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎といった病気である場合が多いです。生活習慣の指導のみで改善する場合も多いですが、ピロリ菌による胃炎など、生活習慣の是正のみでは改善を期待することのできない病気で起こっている場合もあります。
また、可能性は高くないものの、胃がんのような悪性の病気で症状が起こる場合も、ないわけではありません。
内視鏡の検査はこれらの病気を調べる上で役立ちます。症状が続く場合には検査を行った方が良い状況もあるため、消化器内科を受診しましょう。 - A.
消化器内科か内科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹の病気が関わることが多いので、消化器内科か内科を受診しましょう。
特に、吐き気や下痢など胃腸の症状を伴う場合は、消化器内科を受診すれば問題ないでしょう。
女性の方で、妊娠の可能性が否定できない場合は産婦人科を受診しましょう。 - A.
お腹の状態が普段と比べてどのように違うのかがわかると、より正確な診断につながります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹の状態が普段と比べてどのように違うのか、なるべく詳しく伝えるようにしてみましょう。
具体的なポイントとしては、- いつからどのくらい続いているのか
- どのようなとき(食後、食前など)にお腹の張りを感じるのか
- 張り以外にお腹の症状はあるのか
- お腹の痛み、下痢、血便、吐き気、便秘などがないか
- お腹の手術をしたことがあるか
などを説明するとスムーズです。
- A.
お腹を休めてみても治らないときは受診しましょう。お腹の張りが強いときや痛みや出血を伴う場合は必ず受診してください。
解説炎症が起こっていたり危険な病気が隠れていたりする可能性もあるため、少し休んでみてもお腹が苦しいときや、痛みがあるときは受診しましょう。
特に、強い痛みや出血を伴う場合は必ず受診するようにしてください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るDiane Abraczinskas, MD. “Overview of intestinal gas and bloating”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/overview-of-intestinal-gas-and-bloating, (参照 2022-09-08).
- A.
規則的な食事や睡眠、高脂肪食を避けることをおすすめします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る症状がお腹の張りだけであれば、逆流性食道炎や機能性ディスペプシア、慢性胃炎の可能性があります。
逆流性食道炎や機能性ディスペプシアは食事療法や生活習慣の改善を行うことが推奨されています。睡眠不足、食事の時間の不規則さ、運動不足、高脂肪食はこれらの病気の症状を悪化する可能性があるとされています。そのため、規則的な睡眠を摂ることや高脂肪な食事を避けること、定期的な運動を行うことをおすすめします。
症状がそれほどつらくないのであれば、まずはこのような対処で経過を見るのも良いでしょう。
生活習慣の是正のみでは改善しない場合、ピロリ菌による胃炎などの病気が原因でお腹の張りを感じている場合もあります。そのため、症状が改善せず、続くようであれば内科を受診しましょう。 - A.
痛くない程度にお腹を「の」の字にマッサージしたり、お腹を温めたりすると効果的です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る大腸は、右下腹→右上→左上→左下の順に便を送り出しています。
この順番に沿ってマッサージなどで優しく刺激を与えると、便やガスの排出が促され、結果的にお腹の張りが改善する可能性があります。
また、お腹を温めることで、胃腸の働きが活発になり、便やガスが排出されやすくなることもあります。 - A.
腸内環境を整える食べ物を食事に取り入れることが効果的です。特に、腸内ガス産生が少ない低FODMAP食がおすすめです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る膨満感に対しては、低FODMAP食が有効と考えられています。FODMAPとは、小腸で吸収されにくい発酵性糖質の総称です。FODMAPが多く含まれる食品をとると腸内細菌の増殖や、多量な腸内ガスが生じて膨満感や便秘、下痢などの症状が現れることがあります。
低FODMAP食品としては、下記の食品が挙げられます。- 米
- 味噌
- 魚介類
- 卵
- なす
- トマト
- にんじん
- バナナ
- いちご
- A.
お腹に負担のかからない、消化のいい食べ物を選びましょう。便秘のときは食物繊維を多くとることで症状が改善することがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹が張っているときは無理に食事をとらないようにしましょう。
どうしても食べなければならない場合は、消化のいいものを選んでください。
おかゆやスープ、よくゆでたうどんなど、温かくて柔らかく、脂質の少ないものを選ぶといいでしょう。
また、便秘が張りの原因になっている場合、食物繊維を多くとることで便通がよくなり、結果的に張りが改善することもあります。
なお、お腹の張りそのものを直接改善してくれる食べ物は特にありません。
症状が強い場合は病院を受診して、食事内容も含めて相談してみましょう。 - A.
暴飲暴食を避け、適度に運動しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る早食い・食べすぎ・飲みすぎは避け、よく噛んで食べましょう。
適度な運動も胃腸の働きをよくするため、症状の改善につながる可能性があります。
ただし食後1時間程度は、消化器に負担がかからないよう、負荷のかかる運動などは避け、安静に過ごすことが望ましいです。
食事の直後はすぐ横にならず、ゆったりと楽な姿勢で過ごすようにしましょう。 - A.
ストレスが原因でお腹の張りを感じる可能性はあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るストレスが原因でお腹の張りを感じる可能性はあります。
お腹の張りは珍しい症状では無く、さまざまな原因で生じる可能性のある症状です。
症状がおなかの張りだけであれば、例えば「機能性ディスペプシア」という病気である可能性があります。この病気は胃の運動など「機能」の面がうまく働かず、胃もたれやお腹の張りといった症状をもたらします。
脳と腸管は密接に関連しており、生活上のストレスなどの心理社会的因子がこの病気の症状と関連することがあると分かっています。
このほかにも胃炎や逆流性食道炎、便秘症といった病気でもお腹の張りを感じることがあります。胃炎や逆流性食道炎であれば内視鏡の検査で診断できるため、症状が続く場合には、消化器内科を受診し、内視鏡検査を行うことをおすすめします。 - A.
大腸がんの可能性はあります。特に血便や腹痛などの症状を伴う場合や、肥満や喫煙など大腸がんのリスクがある場合は要注意です。
解説膨満感は大腸がんの症状のひとつです。膨満感以外の主な症状としては、下記のものがあります。
- 便に血が混ざる
- 便が細くなる
- 腹痛が続く
- 理由がなく体重が減少する
また、40歳以上で肉が中心の食事の人や、たばこやお酒が好きな人は大腸がんのリスクが高まります。
これらの症状があったり、リスクが高まる生活をしている場合は、積極的に病院を受診して診察を受けましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るMd. Sanower Hossain et al. Colorectal Cancer: A Review of Carcinogenesis, Global Epidemiology, Current Challenges, Risk Factors, Preventive and Treatment Strategies. Cancers (Basel). 2022, 14.
CDC.“What Are the Symptoms?”.Colorectal (Colon) Cancer.https://www.cdc.gov/cancer/colorectal/basic_info/symptoms.htm,(参照 2023-07-04). - A.
子宮筋腫でお腹の張りや痛みを感じることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る子宮筋腫でお腹の張りや痛みを感じることがあり、特に大きな筋腫ほど痛みが生じやすいとされています。
その他に子宮筋腫と関連が指摘されている合併症としては以下のようなものが挙げられ、これらの合併症のために張りや痛みを感じることもあります。- 筋腫そのものの一時的な痛み
- 流産・早産
- 常位胎盤早期剥離(分娩前に胎盤が剥がれてしまう緊急の病気)
なお、お腹の張りは感じにくいものの子宮筋腫がリスクとなる合併症は他にもあります。
- 前置胎盤などの胎盤の位置異常
- 妊娠高血圧症候群(母体の高血圧やむくみが出る病気)
- A.
妊娠後期にはお腹の張りを感じやすくなります。周期的なお腹の痛みを感じる場合には、陣痛の始まりの可能性があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る妊娠後期には、分娩に備えてお腹の張りを感じやすくなります。不規則な軽い張りの場合には通常問題ないと考えられますが、強い張りを感じる場合には以下のような病気や症状が考えられます。
陣痛
周期的な痛みを伴うお腹の張りを感じる場合には、陣痛の可能性があります。通常10分以内の間隔で規則正しい子宮収縮を認める場合に陣痛の開始と判断します。かかりつけの産婦人科に連絡しましょう。
常位胎盤早期剥離
出血が多い場合、突然強いお腹の痛みを感じた場合などは常位胎盤早期剥離という病気のこともあります。分娩前に胎盤が剥がれてしまう病気であり、母児の生死に関わる深刻な合併症です。速やかにかかりつけの産婦人科に相談しましょう。急激に母児の状態が悪化することもありますので、救急車の要請も検討してください。
- A.
下腹部の違和感や、お腹が引っ張られる、いつもより硬いなどの感覚が多いです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る妊娠に伴って女性ホルモンのバランスが変わると、それが胃腸の働きに影響して、お腹が張った感じやげっぷ、吐き気などの症状を引き起こすことがあります。
また、子宮の収縮や子宮が大きくなることに伴い、子宮のまわりの臓器が押されたり、子宮を支える靭帯が引っ張られるような痛みになることがあります。
妊娠に伴うお腹の張りの特徴としては、- 下腹部にものが入っているような違和感がある
- お腹が引っ張られるような感覚を伴う
- お腹がいつもより硬く感じる
といったことが挙げられます。
なお、冷や汗が出るほどの強さの痛みや、休んでもよくならないような痛みが生じることあまりないため、注意が必要です。 - A.
便秘によるものが多いですが、便秘でなくても消化不良などが原因となることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るこれといった病気がなくても、消化器内にガスや便がたまることでお腹が張ることがあります。
また、ストレスや疲労、運動不足などで胃腸の働きが低下すると、消化器内にガスや便がたまっていなくても、お腹の張った感じや不快感が生じることがあります。
暴飲暴食などによる消化不良で、胃腸に負担がかかっている可能性もあります。 - A.
消化管にガスがたまって起こるケースが比較的多いです。また、便秘、お腹の中の炎症や腫瘍、妊娠なども考えられます。
解説一口にお腹の張りと言っても、
- 胃や腸や子宮など、お腹の中の臓器が膨れている場合
- お腹の臓器を包んでいる腹腔(ふくくう)という空間が膨れている場合
など、張った感じを引き起こす原因はさまざまです。
胃や腸であれば、- ガスがたまっている
- 便秘
- 胃や腸の中の炎症・腫瘍
子宮であれば、
- 筋腫
- 妊娠
腹腔であれば、
- 肝臓の病気などで水がたまっている
- 炎症が起こっている
などの原因が考えられます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るDiane Abraczinskas, MD. “Overview of intestinal gas and bloating”. UpToDate. https://www.uptodate.com/contents/overview-of-intestinal-gas-and-bloating, (参照 2022-09-08).
- A.
お腹が張っている原因の判断が主なポイントになります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るお腹が張っている原因を正確に判断することが重要になります。
たとえば、胃腸の中の病気が原因であれば、食事の前後で症状が変わったり、お通じの具合が変化したりします。
症状が出るタイミングや以外の症状の有無といった詳しい症状の聞き取りや、症状に応じた検査によって、何が原因となっているかを特定します。
具体的にどのような検査を行うかは、考えられる原因によって変わります。
なんらかの腫瘍や炎症が原因となっているかどうかは、痛みの有無の聞き取りや血液検査などで確認します。
また、肝臓や子宮などの病気や妊娠が疑われるときは、超音波などの画像検査を行います。
お腹が張るはどんな病気に関連しますか?
お腹が張るについて、医師からのよくある質問
- お腹にガスがたまったり、張った感じがしていますか?
- 食後にお腹の張りや苦しさを感じますか?
- 吐き気や嘔吐がありますか?
- 便がゆるいか、あるいは下痢をしていますか?
- お腹の痛みがありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科