下腹部の痛み
同義語
お腹が痛い,下腹部痛
「下腹部の痛み」とは、へそより下側のお腹が痛む症状です。ストレスや暴飲暴食、運動不足などが原因で下腹部痛が生じることがあります。基本的には、下腹部痛は消化器の病気の可能性が高いため、内科あるいは消化器科を受診し、生理不順や不正出血などを伴う場合は産婦人科、突然の激しい痛みがある場合は危険な病気の可能性があるので、救急外来を受診しましょう。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
おすすめのQ&A
もっと見る症状について
病気について
どのような病気が下腹部の痛みの原因として考えられますか?
便秘や急性虫垂炎、膀胱炎、生理痛、異所性妊娠などが原因として考えられます。他にもさまざまな病気が原因になります。
下腹部の鈍痛が続く原因となる病気には何がありますか?
前立腺炎・精巣上体炎のような泌尿器の病気、月経困難症・卵巣茎捻転など子宮や卵巣の病気、便秘・腸炎など腸の病気が考えられます。
お腹が張るような痛みの原因となる病気には何がありますか?
便秘、過敏性腸症候群、腸閉塞、呑気症などの病気があります。
へそ周りのチクチクする痛みの原因となる病気には何がありますか?
便秘、過敏性腸症候群、急性虫垂炎の初期症状などの病気があります。
女性で下腹部が痛む場合、どのようなことが原因として考えられますか?
生理痛・排卵痛・異所性妊娠・卵巣茎捻転などの病気が原因として考えられます。
下腹部の痛みの原因に急性胃腸炎の可能性はありますか?
急性胃腸炎の可能性はあります。下痢や嘔吐などの症状を伴うことが多いです。
下腹部の痛みの原因に急性虫垂炎の可能性はありますか?
急性虫垂炎(俗に言う「もうちょう」)の可能性はあります。胃のあたりの痛みから始まり、右下腹部に痛みが移動することが典型的です。
下腹部の痛みの原因に子宮外妊娠の可能性はありますか?
子宮外妊娠の可能性はあります。生理が来ない、不正出血、下腹部痛などが典型的な症状です。
下腹部の痛みの原因に精巣上体炎の可能性はありますか?
精巣上体炎の可能性はあります。尿道からの細菌感染が原因です。
受診について
下腹部の痛みがある場合、何科を受診したらよいですか?
内科や消化器科を受診しましょう。生理不順や不正出血などを伴う場合は、産婦人科の受診もおすすめします。突然の激しい痛みがある場合は危険な病気の可能性があるので、救急外来を受診しましょう。
下腹部の痛みがある場合、受診の目安はありますか?
痛みが激しい、痛みが続く、血便・不正出血などの症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
下腹部の痛みについて、医師にどのように説明したらよいですか?
いつから、どの部位が、どのように痛むのか、具体的に説明しましょう。
下腹部の痛みが続く場合、病院に行くべきですか?
下腹部の痛みが続く場合は、病院に行くことをおすすめします。
治療について
薬について
下腹部の痛みに効果のある薬はありますか?
一般的な鎮痛薬が効果的な場合もありますが、基本的には原因となる病気の治療により下腹部の痛みも和らいでいきます。医療機関を受診して、適切な治療を受けることが必要です。
便秘による下腹部の痛みや張りに効く薬はありますか?
市販の下剤や整腸剤が効く可能性があります。ただし、がんや神経の病気など、他の病気が便秘を引き起こしている可能性もありますので、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。
生理痛による下腹部の痛みに効く薬はありますか?
イブプロフェン(ブルフェン®︎)やロキソプロフェン(ロキソニン®︎)のような鎮痛薬が有効です。
感染性胃腸炎による下腹部の痛みに効く薬はありますか?
胃腸にやさしい痛み止めや、腸の動きを和らげる薬を使用することがあります。
(参考文献)
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ