ウイルス性胃腸炎
「ウイルス性胃腸炎」とは、ノロウイルスやロタウイルスといったウイルスに感染することで、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす病気です。「経口感染」によって感染し、主に腹痛、吐き気や嘔吐、下痢、発熱などの症状が見られます。症状が改善しない場合は、内科や消化器内科を受診しましょう。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
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ノロウイルスやロタウイルスといったウイルスに感染することで、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす病気です。
同じ病気と考えていいでしょう。
原因となるウイルスが口から体内に入る「経口感染」によって感染します。
ウイルスに感染した周りの人からの感染や、汚染された水や食品からの感染が考えられます。
自然と治る場合も多いですが、下痢による脱水症状には注意が必要です。
潜伏期間は、平均して1〜3日くらいです。
感染者が手で触れたものや、嘔吐物や便から他の人にうつるので注意が必要です。
10代や20代の若い人でもウイルス性腸炎になる可能性は十分あります。
症状について
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診断について
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治療について
吐き気や下痢などへの対症療法が中心です。腸の状態を整える薬や、吐き気を止める薬を使います。
通常、ウイルスが便ととともに排出されて数日程度で回復します。
脱水には注意が必要です。十分な水分補給を心がけましょう。
嘔吐した直後は胃腸を休めてください。落ち着いたら水分補給をして、その後少しずつ固形物を摂取していきます。
感染を周りに広げないために、素手で触らないことが大事です。処理後は消毒や換気を十分に行います。
手洗い、消毒、食事の十分な加熱などが大切です。生活環境を清潔に保ちましょう。
具体的な日数は決められていなく、職場の就業規則や、管理者の判断によって決まります。
治るまでの期間はウイルスの種類による違いや個人差もありますが、おおむね数日で治ります。
ウイルス性胃腸炎に対して即効性のある対処法はありません。脱水にならないよう気をつけましょう。
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