胃の膨満感と吐き気の原因について教えてください。

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20代女性のご相談

胃が膨らむ感じがあり、嘔吐や吐き気が続いています。また、頻繁にゲップが出ることも気になっています。内科で診察を受けましたが、特に問題はないと言われました。その際、吐き気止めや胃薬を処方されましたが、症状は改善されていません。 現在、特に治療中の病気や服用中の薬はなく、アレルギーもありません。これらの症状の原因が何なのか、詳しく知りたいと考えています。どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
医師の回答

ご相談いただきありがとうございます。胃の張りや吐き気、嘔吐、ゲップといった症状が続いているとのことで、内科を受診されたものの原因がわからず、処方されたお薬も効果がなかったとのことですね。とてもお辛い状況だとお察しします。原因がわからないというのは、不安も大きいことと思います。

ここでは、考えられる原因についてお話ししますね。

【考えられる原因】

内科で「問題ない」と言われたということは、一般的な診察や血液検査では緊急性の高い病気や明らかな異常が見つからなかったということかもしれません。しかし、症状が続いている場合、以下のようなことも考えられます。

1. 機能性ディスペプシア

胃カメラなどの詳しい検査をしても、胃や十二指腸に明らかな病変が見つからないのに、胃もたれやみぞおちの痛み、早く満腹になる感じ、そして胃の張りや吐き気、ゲップといった症状が続くことがあります。胃の動きが悪くなったり、胃酸に敏感になったりすることが原因と考えられており、ストレスや生活習慣の乱れが症状を悪化させることがあります。

2. 胃食道逆流症

胃酸が食道に逆流することで、胸やけや胃の不快感、ゲップ、吐き気などの症状が現れます。胃カメラで食道の炎症が見られる場合と、見た目には炎症がないのに症状がある場合があります。ゲップや吐き気といった症状はこの病気でも見られますが、胃の張りが主な症状である場合は、機能性ディスペプシアの可能性が高いかもしれません。

3. 胃潰瘍や十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の粘膜が傷つき、潰瘍ができることがあります。みぞおちの痛みや胃もたれ、吐き気、食欲不振などの症状が現れることがあります。通常は胃カメラ検査で診断されます。

4. その他の消化器疾患

胆嚢や膵臓などの他の消化器の病気でも、胃の張りや吐き気、嘔吐といった症状が出ることがあります。これらの病気は、腹部超音波検査やCT検査などで診断されることが多いです。

5. 消化器以外の原因

稀ですが、脳神経系の問題や、精神的なストレス、特定の薬の副作用などが、吐き気や嘔吐の原因となることもあります。

内科で処方されたお薬は、胃の動きを良くする薬、胃の粘膜を保護する薬、胃酸を抑える薬であり、一般的に胃の張りや吐き気に対して使われるものです。これらの薬で改善が見られないということは、薬が合っていないか、他の原因が隠れている可能性も考えられます。

【次のアクション】

症状が続いてお辛い状況ですので、原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。

1. 消化器内科の受診を検討する

まずは、胃腸の専門家である消化器内科を受診することをお勧めします。内科で異常なしと言われたこと、処方薬が効かなかったことを伝え、より詳しい検査が必要かどうか相談しましょう。

2. 胃カメラ検査について相談する

胃の張りや吐き気、嘔吐といった症状がある場合、胃カメラは非常に有用な検査です。食道、胃、十二指腸の粘膜を直接観察することで、潰瘍や炎症、腫瘍などの病変がないかを確認できます。内科で胃カメラ検査を受けていない場合は、消化器内科で検査を受けることを検討してください。

3. 必要に応じて他の検査を検討する

胃カメラ検査で異常が見つからなかった場合でも、症状が続く場合は、腹部超音波検査や血液検査など、他の検査で胆嚢や膵臓などの異常がないかを確認することもあります。

4. 自宅でできる対処法

医療機関での診断・治療が最も重要ですが、ご自宅でできることとして、以下のような点も試してみてください。

  • 食事の工夫:一度にたくさん食べず、少量ずつ、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。脂っこいものや刺激物、カフェイン、炭酸飲料などは胃に負担をかけることがあるため、控えることをお勧めします。食後すぐに横になるのは避け、しばらく体を起こした姿勢で過ごしましょう。
  • ストレス管理:ストレスや疲労は胃腸の症状を悪化させることがあります。十分な睡眠をとり、リラックスできる時間を作るなど、ご自身に合った方法でストレスを軽減することも大切です。
  • 生活習慣の見直し:規則正しい生活リズムを心がけ、喫煙や過度の飲酒は控えましょう。

【まとめ】

胃の張り、吐き気、嘔吐、ゲップといった症状の原因としては、機能性ディスペプシア、胃潰瘍や逆流性食道炎、その他の消化器疾患などが考えられます。症状が続いている場合は、消化器内科を受診し、胃カメラ検査など、より詳しい検査を受けることをお勧めします。原因を特定し、適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できます。

どうかお体を大切に、無理をせず、少しでも早く楽になることを願っています。

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