手足の痛みと膠原病・リウマチの可能性について、対処法を相談させてください。
50代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。首や肩、腰、手首、膝、そして足のこわばりと全身の痛みでお悩みとのこと、本当にお辛いことと思います。すでに病院を受診され、膠原病やリウマチの可能性を指摘されているのに、対症療法だけで終わっているのは心配ですね。
関節リウマチは、関節や筋肉に炎症を起こし、痛みを引き起こすだけでなく、関節を傷めることもあります。診断には、血液検査や画像検査などが必要で、専門の医師による判断が大切です。
確かに、関節リウマチなどの治療薬には注意が必要な副作用がありますが、どんな薬にも副作用はあります。「薬で治療すると副作用が多い」という説明は、病気の状態や他の病気との関係を考慮した医師の判断かもしれませんが、治療にはさまざまな選択肢があります。リウマチかどうかの診断がまだ確定していないのに、対症療法だけで済ませるのは心配です。
現在処方されている鎮痛薬(NSAIDs)は、炎症や痛みを和らげる薬ですが、原因を取り除くものではありません。リウマチなどの関節炎であれば、関節のダメージが進む可能性があります。また、鎮痛薬(NSAIDs)を長く使うと腎臓に負担がかかることがあるので、長期間の使用はおすすめできません。根本的な治療を考えずに鎮痛薬(NSAIDs)を続けるのは、かえって良くないかもしれません。
【今後のアクション】
1. リウマチ科専門医の受診
膠原病やリウマチの可能性があるとのことですので、専門の医師に診てもらうことをおすすめします。専門医なら、詳しい検査を行い、正確な診断に基づいた治療方針を立ててくれます。今の主治医に、リウマチ科への紹介状をお願いしてみてください。
2. 現在の主治医への再相談
鎮痛薬(NSAIDs)や外用薬だけでは痛みが十分に和らがないこと、日常生活に支障が出ていることを、もう一度主治医に詳しく伝えてみてください。痛みの程度や、どんな時に痛みが強くなるかを具体的に話すことが大切です。痛みの状況に応じて、薬の種類や量を調整したり、他の治療法を考えたり、専門医への紹介を再度検討してもらえるかもしれません。
3. 痛みの専門家(ペインクリニック)への相談
痛みが非常に強く、日常生活に大きな影響を与えている場合は、痛みの緩和を専門とするペインクリニックを受診することも考えてみてください。ペインクリニックでは、薬だけでなく、神経ブロック注射やリハビリなど、さまざまな方法で痛みを和らげることを目指します。
4. 非薬物療法の検討
薬以外にも、痛みを和らげる方法があります。例えば、お風呂で温めたり、軽いストレッチや運動、リラクゼーションなどが効果的なこともあります。ただし、炎症が強い時期には温めると悪化することもあるので、医師や理学療法士に相談しながら行うことが大切です。
【受診の目安】
痛みがひどく、日常生活(着替え、入浴、歩くことなど)に支障が出ている場合は、早めに病院を受診し、痛みの状況を詳しく伝えることが重要です。特に、リウマチ科専門医の診察を受けることを考えてみてください。
【まとめ】
全身の痛みとこわばりでお辛いですね。膠原病やリウマチの可能性があると言われているのに、今の治療で痛みが改善しないのであれば、まずはリウマチ科専門医の診察を受けることをおすすめします。主治医に痛みの状況を詳しく伝え、専門医への紹介状をお願いするのも良い方法です。痛みを和らげるためには、ペインクリニックや非薬物療法も選択肢になります。どうぞお大事になさってください。
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