上腕骨内側上顆炎の対処法について相談させてください。
50代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。左肘の痛みが続いていて、鍼治療や整形外科での治療を受けても改善が見られないとのこと、本当にお辛いですね。上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)と診断されたものの、治療法について医師と鍼灸師の意見が異なり、どうしたら良いか悩んでいらっしゃるのですね。
以前のような激しい痛みはなくなったものの、手首を外側に伸ばしたり、指を握ったりすると痛みが出るとのこと。痛みの感じ方が変わってきているようですね。
【考えられる原因と現在の状況について】
整形外科で上腕骨内側上顆炎と診断されたということですが、これは肘の内側の筋肉や腱の付け根に炎症が起こる状態です。手首を内側に曲げたり、指を握ったりする動作で痛みが出やすいのが特徴です。しかし、痛みの性質が変わってきていることから、他の原因も考えられます。例えば、手首や指に関連する腱鞘炎や、肘の内側を通る神経が圧迫されることによる痛みなども考えられます。
【次に考えること】
1. 整形外科の再受診や他の医師の意見を聞くこと
現在の症状や痛みの変化を詳しく医師に伝え、診断を再評価してもらうことが大切です。鍼灸師との意見の違いについても医師に相談し、安静にするべきか、ストレッチをするべきかなど、具体的なアドバイスをもらいましょう。今の治療に疑問がある場合や、他の意見を聞きたい場合は、別の整形外科を受診するのも良い方法です。その際、これまでの経過や検査結果を伝えるとスムーズです。
2. 必要に応じた追加検査の検討
レントゲンで骨に異常がなくても、筋肉や神経の状態を詳しく調べるために、超音波やMRI検査が役立つことがあります。医師と相談して、これらの検査が必要かどうか確認してみてください。
3. 診断に基づいた治療法の検討
診断が再評価されたら、それに基づいた治療法について医師と相談しましょう。痛みの程度に応じて、痛み止めの種類や量を調整することも考えられます。
4. 日常生活での痛みの管理
痛みを引き起こす動作をできるだけ避けるように工夫しましょう。必要に応じて、サポーターや装具の使用も検討し、医師や理学療法士に相談してみてください。
【まとめ】
左肘の痛みについて、上腕骨内側上顆炎と診断されていますが、症状の変化から他の原因も考えられます。現在の治療で改善が見られない場合は、整形外科を再受診し、症状の変化を詳しく伝え、診断の再評価や追加検査について相談することが重要です。他の整形外科医の意見を聞くことも有効です。診断に基づき、適切な治療法を医師と相談しながら進めていきましょう。
どうぞお大事になさってください。お近くの整形外科を探す際は、インターネットで検索してみてください。お力になれることを願っています。
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