潰瘍性大腸炎でステロイドを使っても効果が見られない場合、どのような治療の選択肢がありますか?
他のお薬に変更するほか、血球成分除去療法と呼ばれる治療法もあります。
ステロイドを使っても効果が見られない場合には、他の内科的治療が検討されます。
例えば、トファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)は、他のお薬(ステロイド、免疫抑制剤、生物製剤)が十分に効かない、中等症から重症の潰瘍性大腸炎に使用されることがあります。 これはヤヌスキナーゼ阻害薬と呼ばれる、免疫細胞に作用して炎症を抑える効果のあるお薬です。
また、血球成分除去療法と呼ばれる、血液中から異常に活性化した白血球を取り除く治療法もあります。
これらの内科的治療が無効であったり、副作用によりお薬の使用が難しい場合などには外科手術となる場合もあります。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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潰瘍性大腸炎
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潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?
大腸の粘膜に炎症が起こり、ただれや潰瘍ができる病気です。
潰瘍性大腸炎ではどのような症状が見られますか?
腹痛、下痢、便に血液が混ざるなどの症状が現れます。重症化すると貧血、めまいなども起こります。
潰瘍性大腸炎になる原因は何ですか?
原因はいまだ明らかでなく、難病の一つとされています。
潰瘍性大腸炎にはどのような人がなりやすいですか?
男女差はなく、若者から高齢者まで発症する可能性があります。
潰瘍性大腸炎を放置するとどうなりますか?
出血したり、腸が異常に膨らんだり、腸に穴があくなど重症な合併症をおこす危険があります。
潰瘍性大腸炎は大腸がんと関係がありますか?
7~8年以上経過すると、大腸がんを発症しやすいことがわかっています。
潰瘍性大腸炎ではどのような検査を行いますか?
おもに大腸の内視鏡検査を行います。
潰瘍性大腸炎の予防のためにできることを教えてください。
予防法は確立されていませんが、規則正しい食生活は大切だと言われています。
潰瘍性大腸炎ではどのような治療を行いますか?
おもに大腸の炎症を抑える薬で治療します。
潰瘍性大腸炎は一度治っても再発しますか?
再発する場合も多いので、薬の減量や中止については医師と相談しましょう。
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